ヒロミが地元・八王子の魅力を語る 地元愛あふれる豪華メンバーが集結した「八王子会」

作るものはCDだってすべてにこだわるヒロミさん【写真:山口比佐夫】
作るものはCDだってすべてにこだわるヒロミさん【写真:山口比佐夫】

八王子の自己紹介は「どこ中?」からスタート

 僕は今年57歳になりましたけど、これだけ生きてくると、自分の記憶が本当に正しいものなのか、自信がなくなったりすることがあるんです。「勝手に上書きして嘘を言ってるんじゃないか?」ってね。この間も「俺は昔、暴走族だったと言ってきたけど、もしかして盛ってるのかな?」と思って、地元の友達に聞いたら「そうだったよ」って言われて「あ~、やっぱり」みたいな(笑)。同じ街で育ってきた者同士でそういう話をして、お互いの思い出を確認し合えるのも楽しいよね。

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 八王子市って、すごく大きいんですよ(※)。だから町の名前で言われても意外と分からなかったりする。でもみんな中学の名前だけはなんとなく頭に入っているから、初めて会った人に「どこ中?」って聞いて「○○中です」って言われると、大体どの辺りか、雰囲気が分かるんです。

(※)東京都では奥多摩町に続く2番目の面積

 それは八王子会でも同じでね。新たに参加してくれた人が「○○中の△△です。皆さん、よろしくお願いします」って自己紹介をすると「あ~、○○中なんだ。よろしくね!」って。そうやってすぐにつながれるのも八王子ならではの魅力。市街地にある中学の出身者には「俺たちは八王子の中心」みたいな意識があって、僕みたいに端の方に住んでいる人間の出身中学を聞くと「あ~、山の方ね」みたいな反応が出るのも面白いんだよね(笑)。

 一昨年、そんな「八王子あるある」をネタにした歌を作りました。タイトルはそのまんま「八王子のうた」(笑)。ご当地ソングだし、これは「佐賀県」を手がけたはなわにお願いするしかないと思って、僕が書いた詞の原案をもとに2人で作ったの。それを八王子会のメンバーに聴いてもらったら、評判がよくてね。「コーラスに参加したい」と言ってくれる人もいて、みんなで歌ったバージョンをYouTube(「Hiromi factoryチャンネル」)で公開したんです。

 そうしたら今度は地元から「この歌で八王子を盛り上げたいので、CDにしてほしい」と。ありがたいことだよね。でも、コーラスには違うレーベルに所属するプロのミュージシャンたちも参加してくれているから、CDにするのは難しい。そう思いながら念のため各社に確認してみたら、意外にも許可されて。それで3月16日にシングルCDとしてリリースしたわけです。カップリング曲はママ(=松本伊代さん)のことをネタにした「神様との約束」で、こちらもはなわとの共作。ともに自分の故郷や家族に置き換えられる歌なので、皆さんなりのネタを入れて替え歌にするとか、アレンジして楽しんでもらえたらと思っています。

□ヒロミ 1965年2月13日、東京・八王子市生まれ。本名:小園浩己。86年、ミスターちん、デビット伊東と共に「B-21 SPECIAL」を結成、“お笑い第3世代”を代表する存在となる。93年に松本伊代と結婚、2男の父に(長男は俳優の小園凌央)。現在はレギュラー番組のMCを多数務める一方、自身のブランド「FREELY//H」を展開するなど、多方面で活躍。2019年12月、YouTubeに開設した「Hiromi factory チャンネル」は登録者数113万人、総再生回数は1億5千800万回を超える。3月16日に約20年ぶり(ソロとしては初)のCD「神様との約束/八王子のうた」(両A面シングル)をリリースした。

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