メジャー・デビューアルバムがオリコン週間ランキング1位を獲得した5人組アイドルグループ「26時のマスカレイド」（愛称ニジマス）の吉井美優（23）が、ファースト写真集「Momentary」（撮影:中村和孝、小学館刊）を発売した。メンバーからは「ボクサーなの？」と驚かれる肉体改造にも挑戦した。（取材・文＝平辻哲也）

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　同写真集は昨年11月に宮古島で撮影。透明度の高い海やヴィラリゾートのプール、ベッドやお風呂で、その美しいプロポーションを披露し、クールビューティーな表情から、無邪気な笑顔までさまざまな「Momentary」（一瞬）を切り取った。

「発表後に（コロナ禍で）発売が1年も延期になってしまい、ファンの人にも、お待たせいたしましたという気持ちです。やっと恩返しができるなと思って、うれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せる。

　撮影に向けては体作りも行った。「自分はストイックだと思ってないんですけど、他のメンバーからはいつも『やりすぎだよ』と言われます。『今回の写真集はちゃんと食べて、痩せな』と言われて、気をつけてはいたんですけどね」と苦笑い。

　大好きなラーメンは我慢した。「ジムとキックボクシングに行ったり、肌、体のケアもしました。2日前から食べないようにして、前日は水抜き。お風呂に1時間ぐらい漬かって、全部の水分を飛ばしました。メンバーからは『ボクサーなの？　どこを目指しているの』と言われてしまったんですけど、自分的にはそれくらい追い込んで、体から自信つけていかないと、顔に不安が出ちゃうんです。それに自分を追い込むのは好きなんです」。

　撮影は3日間だが、雨続きだった。「晴れた瞬間に『今だ！』と撮っていったので、自然な表情が多いと思います。グラビアを撮る時はキメキメの顔をする時が多いんですが、写真集ではなぜか笑顔が多いですよね。だから、いつもとは違った私が映っていると思います」。

　ストイックな日々のご褒美として、撮影後には爆食いも。「3日目は水着の撮影がないと聞いたので、2日目の夜は食べましたね。3日目の夜はスタッフの皆さんと焼き肉。撮影が終わって4日目は私とマネジャーさんだけ残って、おいしいものを食べて帰って、充実していました」と振り返る。

　初の写真集ということで、吉井自身も積極的にクリエーティブにも関わった。「表紙の写真とタイトルだけは自分で決めたいと思って、意見させてもらいました。タイトルはすごく悩みましたね。めっちゃ言葉を調べて、4、5個まで候補を絞ったんです。今しか撮れない写真だから、Momentaryがいいなと。お気に入りは中面の白い花を持っているアップショット。白が好きで、花も白、ドレスも白。表紙の写真と迷ったくらいだったんです」