堀田真由、声優初挑戦で感じた俳優業との違い「台本持ち込み可も工夫が必要でした」
人気コミックをアニメ映画化した「ブルーサーマル」(橘正紀監督、公開中)で声優に初挑戦した女優の堀田真由。初めてのアフレコの現場では緊張もあったが、アニメ「呪術廻戦」でおなじみの人気声優陣に助けられた。堀田が感じた俳優業と声優業の違いとは?
アニメ映画「ブルーサーマル」堀田真由インタビュー 人気声優・島崎信長、榎木淳弥、小松未可子らと共演
人気コミックをアニメ映画化した「ブルーサーマル」(橘正紀監督、公開中)で声優に初挑戦した女優の堀田真由。初めてのアフレコの現場では緊張もあったが、アニメ「呪術廻戦」でおなじみの人気声優陣に助けられた。堀田が感じた俳優業と声優業の違いとは?(取材・文=平辻哲也)
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同作は大空を舞台に躍動する大学航空部を描いた青春漫画「ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-」(小沢かな)のアニメ映画化。上昇気流(サーマル)を捉えるグライダーで飛行スピードを競う部活・体育会航空部に青春をかける主人公、都留たまき(愛称つるたま)の姿を描く。
共演は大ヒット中のアニメ「呪術廻戦」で知られる人気声優・島崎信長、榎木淳弥、小松未可子らだった。「緊張もしましたし、心強くもありました」と振り返る。
俳優と声優の違いの1つは台本を持ち込んで芝居をすることだ。
「役者のお仕事だったら、せりふをちゃんと覚えていかなきゃいけないのですが、声優さんは台本を持ち込むことができます。けれど、台本のページをめくるノイズが入ってはいけないんです。最初のうちは、めくりながら読んでいたんですけども、それでは間に合わない時もありました。島崎さんから、自分のせりふがページの途中で終わっていたら、ページをめくらないで済むような台本作りをすることを教わって、なるほどなぁと思いました」。
最近、アニメの収録ではコロナ禍の感染対策のため、一人ひとり収録するケースも増えていると聞いているが、感染症対策を行いながら「ブルーサーマル」では複数の声優が掛け合いながら収録した。
「アフレコはマイクに向かって本当にずっとしゃべっているイメージでした。実際はお相手の方が目を見てくださったり、動きながら演じてくださったので、役者の現場とあまり変わらず、すごくやりやすかったですね。シーンによっては、先に声優さんがお一人で録られた部分もあったんですけど、『集まれたので、録り直しましょう』というタイミングもあったり。『実際、掛け合いで録ると、全然変わってくるよね』と(演出の方も)おっしゃっていましたが、本当にそうだなって思ったりもしました」。
アフレコを重ねる中、声にも自信を持てた。「芝居をやっている中でも、線が細い声だなって自分でも思っていたんです。それをよしとする作品もある中で、そうじゃない部分もあったりするので、アニメーションになった時に、皆さんとのバランスは大丈夫かなっていう不安もあったんですね。でも、皆さんが私の声や空気感をあわせてくださって、心強いなという思いに変わっていきました」。