なぜ那須川天心は成り上がれたのか 才能を見出したRISE伊藤代表が“理由”激白

4月2日に東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催される「Cygames presents RISE ELDORADO 2022~Tenshin Nasukawa RISE Final Match」。同大会にて行われる、那須川天心のRISEラストマッチの相手が風音に決まった。いわゆる同門対決になる。そこで中学生時代から天心と関わり、その才能を見出したRISEの伊藤隆代表を直撃。最近の格闘技界の話題をはじめ、いかに天心が成り上がったのかを聞いてみた。全2回の後編。

RISEの新機軸「RISE FIGHT CLUB」の大会終了後の伊藤代表
RISEの新機軸「RISE FIGHT CLUB」の大会終了後の伊藤代表

「結局シバターに持っていかれちゃう。これが現実なんですよ」

4月2日に東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催される「Cygames presents RISE ELDORADO 2022~Tenshin Nasukawa RISE Final Match」。同大会にて行われる、那須川天心のRISEラストマッチの相手が風音に決まった。いわゆる同門対決になる。そこで中学生時代から天心と関わり、その才能を見出したRISEの伊藤隆代表を直撃。最近の格闘技界の話題をはじめ、いかに天心が成り上がったのかを聞いてみた。全2回の後編。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

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「俺も選手だったからお前の気持ちは分かる。ボクシングに挑戦するなら行ってこい。最後、ひと押ししてくれたので、だからこそ、僕は旅立てますし、そういう人が団体のトップだっていうのをあらためて感じましたし、そこで本当に、僕のいままでやってきた『RISE魂』を最後の試合で見せなきゃいけないと思うので、ファンのみなさんや関係者の人たち、そして伊藤会長にしっかりRISEを見せたいと思います。応援お願いします。押忍」

RISEラストマッチの会見で、天心がRISEの伊藤代表のことを絡めてそう言った。天心の言う「RISE魂」とは何か? ひと言で言ってしまえば、それは「挑戦をあきらめない心」を指す。

今回はこの「RISE魂」について論じてみたい。

早いもので、2022年ももうすぐ3月の声を聞こうとしているが、年明け早々、「RIZIN.33」(21年大みそか、さいたまスーパーアリーナ)でのシバターVS久保優太における八百長騒動が格闘技業界をにぎわせることになった。伊藤代表にこの件に関する見解を求めると、「本音を言っていいですか?」と答えた上で、熱い返答が返ってきた。

「あの大会はお客さんも入っていたし、試合にしても朝倉未来選手、扇久保博正選手、海選手をはじめ、結構、いい試合がいっぱいあったんですよ。でも、結局シバター、そっちに持っていかれちゃう。これが現実なんですよ。ただ、これを変えていかなきゃいけない。だから競技が成熟していないんですよね、まだ」

シバター関連に関しては、そもそも通常の試合と同列に語っていいものか、人によって意見が分かれるため、八百長や真剣勝負という話以前の問題だという解釈も存在する。だからこそ、伊藤代表は声高に叫ぶ。「プロに徹しろ」と。

「これは格闘技界全体が危機感を持たないといけないと思うんですよ。じゃないと、頑張っているヤツが、輝いた選手が『やってらんねえよ』ってなっちゃいますよね。やっぱり輝いてる選手が1か月も2か月もニュースになるような格闘技業界にしていかないと、下が育っていかない」

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