ボクシングで東京五輪の星だった宇佐美正パトリックはなぜLDHからMMAで世界を目指すのか
同門の26歳・中村倫也に心酔「一緒にいれば自分も強くなれる」
現在は、同時期にオーディションに参加し、契約継続を勝ち取った26歳の中村倫也に良い刺激を受けていると宇佐美は明かす。
レスリング出身の中村について「ボクシングのスパーをやってもぼこぼこにやられることがない。でも、MMAを始めて自分より階級軽い人にテイクダウンとられたり、極められたりしてすげーなって尊敬です」と目を輝かせる。
特にメンタル面での学びが大きいようだ。
自身のメンタルコントロールについて「試合前は緊張します。でも倫也さんは、どんな時でも落ち着いている。僕とも違う土俵で戦ってきた人間。倫也さんを見ているだけで落ち着く。こういう風にしたらいいのだと」と同門の先輩を称賛する。
さらに「試合前から感情が上下するのではなくて、常に一定。試合ですべて出せば大丈夫だからっていうものを意識している。(プロ)3戦目も倫也さんの前にリングに上がるっていうプレッシャーがありましたけど、落ち着いてできましたね」と付け加えた。
プライベートでも仲が良いという2人。格闘家としてオンとオフの切り替えを大事にしているという宇佐美は「オフは倫也先輩とカフェでお茶したりしています。人間としてできすぎている。一緒にいれば自分も強くなれるのではないかと思う」と身近な存在をよきお手本としている。
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自身の身の振りを冷静に考えられる素顔