俳優の寛一郎が人気コミック「GTO」の元ヤンキー教師、鬼塚英吉の高校時代を演じるAmazon　Prime　Videoオリジナルドラマ「湘南純愛組!」のプレミア試写会が27日、東京・芝公園のSTAR　RISE　TOWERで行われ、寛一郎、金子大地、柳ゆり菜、山谷花純、主題歌のT-BOLANらが登壇した。

　本作は90年代の湘南を舞台に、「GTO」の鬼塚の原点である高校時代の物語。けんかは強いが実は童貞の鬼塚が、恋とけんかに奮闘する姿を描く。鬼塚役には「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞し、ドラマ「グランメゾン東京」にも出演の寛一郎。鬼塚と数々の死闘を共に潜り抜けていく相棒、弾間(だんま)龍二役には、「アミューズオーディションフェス2014」俳優・モデル部門を受賞し、ドラマ「おっさんずラブ」「腐女子、うっかりゲイに告る。」などで注目の金子。「全裸監督」の内田英治氏が総監督を務めた。

　鬼塚を演じる寛一郎は「キャスティングミスなんじゃないかなと思った。反町隆史さんが演じていて、リアルタイムで観ていたから。『GTO』では人間が構築されているが、『湘南純愛組!』の鬼塚は16歳。龍二と一緒に作り上げられたらなと思った。物語の舞台は90年代前半には生まれていなかったが、美術が凝っていたので、みなさんの工夫でどうにかなった」と振り返った。相棒役の金子とは「中学からの同級生だったよな、くらいの親近感があった」と息ピッタリ。

　金子も「原作はすごく人気ですから、うれしかったです。プレッシャーもありましたけど、同い年の寛一郎なので、面白いものになると思った。同年代で演じる機会はないので、青春した」。高校教師役の柳は「2人(寛と金子)は見ていて、ほっこりするくらい仲がいい。付き合っているんじゃないかと思うくらい(笑)。少年漫画を読んでこなかったので原作は知らなかったけども、その年代の方に聞いたら、青春時代のバイブルだと聞いた。そんな記憶に残っている作品に出られるのはうれしかった。ドラマの当時はスマホもSNSもないので、気軽に相手のことをリサーチできないし、会うこともできない。感覚の違いに驚いた」。龍二の恋人役の山谷は「二重人格の役で、ワクワクしました。特攻服を着るのが夢が叶って嬉しかった」と笑みを浮かべた。

　イベントではT-BOLANが初の書き下ろし主題歌「俺たちのストーリー」と代表曲「離したくはない」を生演奏。ドラマの90年代に青春を過ごしたボーカルの森友嵐士は「台本と映像を観て、ポップな感じ、ドライブ感にあうサウンドにしたかった。ドラマの中にある真っ直ぐな感じ、うまく生きようとする大人に対しての怒りなど、自分の経験も思い出しながら作った」と話した。この生演奏に、寛一郎も「生で聞けるなんて感激。(撮影中も)『離したくはない』をめっちゃ歌っていた」と大喜びだった。

「湘南純愛組!」は28日よりAmazon　Prime　Videoで配信中。