スカウトから9年、オーディションで落ち続けた25歳高田夏帆が2度目の朝ドラ出演果たすまで

スカウトされて9年。女優の高田夏帆(25)が大きなチャンスを得た。4月から始まるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に黒島結菜(24)演じるヒロインの親友として出演する。その魅力は明るさと笑顔だが、人知れず悔しい思いも重ねてきた。昨年は、連続ドラマの主演でラブシーンに挑戦。照れくささで父親に感想を聞けていないというが、「ちむどんどん」は一緒に視聴予定。同作をきっかけにステップアップを目指す。

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にも出演する高田夏帆【写真:山口比佐夫】
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にも出演する高田夏帆【写真:山口比佐夫】

結婚は「もっと上を目指し、違う世界を見てから」

 スカウトされて9年。女優の高田夏帆(25)が大きなチャンスを得た。4月から始まるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に黒島結菜(24)演じるヒロインの親友として出演する。その魅力は明るさと笑顔だが、人知れず悔しい思いも重ねてきた。昨年は、連続ドラマの主演でラブシーンに挑戦。照れくささで父親に感想を聞けていないというが、「ちむどんどん」は一緒に視聴予定。同作をきっかけにステップアップを目指す。(取材・文=柳田通斉)

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 高田はとにかく明るい。昨年10月期、TBS系連続ドラマ「凛子さんはシてみたい」に主演。家族の感想がどうだったかを聞くと、表情豊かに言葉を繰り出した。

「父には何も触れないようにしています。私が子どもなだけなんですけど、感想は聞けません。でも、家に帰ると録画されていて、父が私に『一緒に見よう』と言ってくるんですよ。もう、(照れくさくて)一緒に見られるわけないじゃないですか~(笑)」

 同作で、高田は27歳でバリバリのキャリアウーマンながらも、処女という秘密を抱えた主人公・凛子を演じた。同じく主演のA.B.C-Z戸塚祥太とのラブシーンも話題になったが、高田にとっては初めての挑戦で、オファーを受けた際にも「なかなか言えませんでした」と明かした。

 ただ、全国ネットでは初めての主演ドラマ作で、高田は女優として大きく前進した。人生が変わるきっかけになった高2の夏からは、約9年が経っていた。

「渋谷で(TBS系)『さんまのスーパーからくりTV』の街頭インタビューを受けて、それから夏休み企画で何回かスタジオに呼ばれるようになったんです。そんな中で、プロデューサーさんから紹介されたのが、今のマネジャーさんでした。母と『怖いね~』と言いながら、スカウトのお話を聞いてビックリしました。当時、私は芸能界に入るなんて想像もせず、将来のこともボンヤリとしていたJKだったので。ただ、その後にモデル事務所の方からも街でスカウトされたのですが、今のマネジャーさんが、私が大好きなAKB48の東京ドーム公演に招待してくださって、事務所に所属の高橋みなみさん、小嶋陽菜さんにも会わせてくださいました。そうなったら、もう入るしかないじゃないですか(笑)」

 だが、芸能界は想像以上に厳しかった。オーディションを受けても、落ちる日々が続いた。

「半年近く落ち続けた時期もあります。最終選考まで残って落ちることも多かったのですが、それは結果としては、書類で落ちるのと変わらないと思っています。コロナ禍になってからは、リモートでのオーディションも増えました。母に相手役をしてもらった芝居の動画を送るのですが、会わないままで落とされると、『自分のこと、伝わっているのかな』と思いながらも、自分を責めて落ち込みます。マネジャーさんからは『その役に合う、合わないがある。落ち込んでいてはキリがないし、流れが悪くなるから』と励まされています」

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