ギャル曽根破った伝説の“大食い女王”菅原 大会前は10キロ減量 意外な秘けつ明かす

大会前には10キロの減量やアスリートさながらのトレーニングも

 06年に42歳で初出場準優勝という菅原には、年齢や地元出身という経歴から取材依頼が殺到した。翌年に「全日本わんこそば選手権」で優勝を収めると、そこから破竹の3連覇。08年に「元祖!大食い王決定戦」で優勝すると、こちらも圧倒的な強さで3連覇を成し遂げた。大食いは頭脳戦、試合では数学的な考え方が非常に有効だと菅原は言う。

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「最初の10分で4分の1を食べられたら、40分で食べ終わるかというとそうではない。時間がたつにつれ10分で食べられる量は徐々に減っていきますが、それはペースが落ちているわけではないんです。『ペースが落ちる』というのは10分間で食べられる量が減ることではなく、その減り幅が大きくなること。ペースは比例ではなく、微分積分で計算するんです。試合中は頭の中でずっと数字を追っていて、計算通りに食べ進めればおのずと勝ちが見えてくる。だから私は、試合中に時計が見えないとイラつくんです(笑)」

「普段は常識的な大食い」だというが、167センチ、57~58キロという体型も、大会前にはアスリートさながらに10キロ近くも減量を行う。皮下脂肪と内臓脂肪を落とすことで、胃を広がりやすくし、また脳に満腹感を感じさせづらくするためだという。

「トレーニングの知識は独学。体験的なものと、仲間との情報共有ですね。ダイエット特集がすごく役に立つんですよ。ダイエットで『食べ始めから15分で満腹中枢が刺激されるので、ゆっくり食べましょう』と書かれているなら大食いは15分が勝負。『おだしのうまみ成分で満足感が得られます』なら、トレーニング中はダシは一切なし。それでも、年齢とともに代謝が落ち、減量期になかなかやせなくなってきた。年齢的な衰えは感じます」

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