働く女性の冬のボーナスを転職サイトが調査 約半数が「なし」、支給額の平均は29.4万円

株式会社キャリアデザインセンターが運営する女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」が、519人の女性を対象に「2021年の冬のボーナス」についてアンケートを実施。約半数が「ボーナスなし」と回答、支給額の平均は29.4万円となった。

働く女性のボーナス事情が明らかに(写真はイメージ)【写真:写真AC】
働く女性のボーナス事情が明らかに(写真はイメージ)【写真:写真AC】

女性専用転職サイト「女の転職type」会員の女性519人を対象に調査

 株式会社キャリアデザインセンターが運営する女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」が、519人の女性を対象に「2021年の冬のボーナス」についてアンケートを実施。約半数が「ボーナスなし」と回答、支給額の平均は29.4万円となった。

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「女の転職type」では、女性のリアルな仕事観の調査「データで知る『女性と仕事』」を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開している。第44回の今回は「冬のボーナス」について。調査は2021年12月10日~22日の期間、離職者を除いた「女の転職type」会員の女性519人を対象にウェブ上のアンケートで実施した。

 その結果「2021年冬のボーナス」は、「0(なし)」が51.3%と最多に。雇用形態が「正社員・契約社員」の人でも「0(なし)」は49.3%で、約半数の人がボーナスの支給がなかったという結果となった。

「支給された人の平均金額」では、調査対象全体で29.4万円、「正社員・契約社員」に限ると30.8万円という金額に。「2021年夏のボーナス」の調査では、全体が31.7万円、「正社員・契約社員」が31.9万円だったため、夏と比較すると平均金額が微減している結果となった。

「ボーナスの満足度」については、「かなり不満足」が43.1%で最多。不満足派66.7%に対して、「かなり満足」と「やや満足」を選んだ満足派は16.1%という結果になり、約4倍の差が出た。雇用形態を「正社員・契約社員」に絞ると、満足派17.8%、不満足派58.6%となり、やや満足に感じる人の割合が増える結果となった。「2021年夏のボーナス」の調査と比較すると、「かなり不満足」を選ぶ人は44.4%から39.7%と微減している傾向が見えた。

「2020年(昨年)の冬のボーナス」についても尋ねたところ、「0(なし)」が45.7%が最多で、支給された人の平均金額は30.9万円。2021年は「0(なし)」が51.3%だったため、昨年よりも支給されていない人の割合が5.6%増えていることに。支給された人の平均も30.9万円から29.4万円に微減している。

 一方で雇用形態が「正社員・契約社員」の人だけを見ると、2020年の「0(なし)」が53.0%で、2021年は49.3%と、支給されていない人の割合が3.7%減少している。ただ、支給された人の平均金額は、2020年32.1万円から2021年30.8万円と微減する傾向が見られた。

 昨年と金額差があった人にその要因を尋ねると、最も多かったのは「会社の業績」で22.0%。「2021年夏のボーナス」の調査と同様に、フリーコメントには「新型コロナの影響」と回答する人が見られた。「その他」「わからない」の回答を除くと、2位は「退職」で10.4%、次いで「自分の評価」が7.9%と続いた。

 冬のボーナスの使い道については、1位~3位までは昨年と変わらず、「貯金」「生活費に充当」「ファッション・美容」が並んだ。2020年と比較すると、2021年は「旅行・レジャー」「趣味」などにボーナスを使う予定という人の割合が増えている。また、「投資」に使う人の割合も、2020年の2.9%から2021年は5.4%と増加。引き続きボーナスの使い道は「貯金」がトップの傾向だが、少しずつ「投資」という選択肢を考える人も増えつつあることが分かった。

次のページへ (2/2) 【表】働く女性の2021年冬のボーナスの支給割合&使い道一覧
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