DDTのライバル抗争、勝負の行方左右するのは「婚活」? 遠藤哲哉「絶対に負けない」

「この秘策で勝つ!」。DDTの「バーニングスター」遠藤哲哉が永遠のライバル・竹下幸之介の死角を突いた。

着衣のままでも鍛え抜かれたボディが光る遠藤哲哉【写真:柴田惣一】
着衣のままでも鍛え抜かれたボディが光る遠藤哲哉【写真:柴田惣一】

遠藤が永遠のライバル竹下幸之介に対抗意識

「この秘策で勝つ!」。DDTの「バーニングスター」遠藤哲哉が永遠のライバル・竹下幸之介の死角を突いた。

 3・20東京・両国国技館「Judgement2022~DDT旗揚げ25周年大会~」で、KO-D無差別級王者・竹下に挑戦する遠藤。文字通りの天王山となる3・20決戦の前には「Ultimate Tag League 2022」が開幕(1月30日、東京・後楽園ホール)する。遠藤は自らがリーダーを務めるユニット「新生バーニング(BURNING)」の参謀・秋山準とのコンビで参戦する。

 バーニングと言えば、レジェンド・小橋建太氏が秋山らと結成し全日本プロレス、ノアで一世を風靡し日本プロレス史に燦然と輝くユニットである。その名を小橋氏から授けられたのだから、汚すことはできない。遠藤は「まだ重い。このリーグ戦で優勝することで、スタートできると思っている」と優勝を使命ととらえている。

 とはいえ秋山とは「深入りしない」仲だという。「秋山さんのキャリアや実績は素晴らしい。でも、あくまでリーダーは自分であり、試合は俺が決める」とキッパリ。バーニングも秋山もリスペクトはするが「遠藤哲哉のためのチームだ」と繰り返す。

 新生バーニングの発進をタッグリーグ戦の優勝で華々しく飾るのも、遠藤にしてみれば竹下狩りのステップに過ぎないのかも知れない。すべては3・20決戦から逆算している。いったんは94キロまでウエートアップしてみたが、やはり適正体重ではなかった。今現在は90キロまで絞り込んだが、最終的には86キロを目指している。「ここから3、4キロ落とせばベストになる」とズバリ。

 脂肪はそぎ落とした方がいい。ゴージャス松野との対戦で痛感したという。「あの打撃は本当に痛かった。小石をぶつけられたようだった。松野さんの体を見てください。余分な脂肪はほとんどないでしょ。その方が相手のダメージは大きいんだ」と力説。この遠藤理論が正しいか否かは、さまざまな意見がありそうだが、遠藤は確信を抱いている。

 竹下の攻めも守りも充実しきっており、なかなか弱点は見いだせないのは事実。投げ技、跳び技、締め技…最終兵器も多彩そのもの。あの手この手を駆使してくる竹下に、遠藤はベスト体重にまで絞り切れ味を増した鋭い打撃で動きを止め、シューティングスタープレス一でトドメを刺す。

 加えて、竹下を揺さぶるためのとっておきの秘策があるという。遠藤が「俺が勝つのはこれだ」と豪語する奥の手とは――?

「竹下の勢いが増しているのは認めざるを得ない。でも、竹下に絶対に負けないことがある。3・20両国決戦までに結婚してやる。竹下には無理でしょう」と自信満々に言ってのけた。

 遠藤は30歳。結婚願望が強く適齢期でもある。対して竹下はまだ26歳。結婚の「け」の字も彼の口からは出てこない。もちろんタイミングだろうが、まだまだ結婚願望もないようだ。「婚活で勝つ」と遠藤が一方的にぶち上げているのだが「竹下に勝つためなら、どんな手も使う。精神的な揺さぶりも仕掛ける」と鼻息も荒い。

 ただ、簡単に竹下が動揺するとは思えないが、遠藤は必死。とにかく竹下に負けたくないのだ。2020年のプロレス大賞・技能賞を獲得した遠藤。翌21年に竹下が敢闘賞に選出された際にも「三賞受賞でも俺の方が1年、早かった」と息巻いていた。

 遠藤は20年のDDTをKO-D無差別級王者としてけん引したものの、秋山に奪われてしまった。秋山からDDT最高峰のベルトを奪回したのは竹下であり、竹下は不動のエースの座を確固たるものにしている。

「確かに今の竹下は完全無欠の本物かも知れない。でも、俺はその上を行く。3・20両国大会25周年記念大会で俺が『本物の中の本物』であることをはっきりさせたい」と誓う遠藤である。

 婚活にこだわりの十八番必殺技で、竹下の心身を追い詰める。“婚活戦士”遠藤の竹下超えへの青写真はすでに出来上がっている。

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