イルカ、50周年でミニスカ貫く「古希過ぎてこの衣装すごい」 さだまさしはバラで祝福

歌手のイルカが23日、東京・丸の内の東京国際フォーラムホールAで「ニッポン放送 イルカ50周年 イルカのミュージックハーモニー30周年記念 青春のなごり雪コンサート」を開催し、約3500人のファンを若かりし頃の青春時代へと誘った。

コンサートを開催したイルカ【写真:(C)ニッポン放送】
コンサートを開催したイルカ【写真:(C)ニッポン放送】

南と伊勢が「神田川」を披露し作詞家の喜多條忠さん追悼

 歌手のイルカが23日、東京・丸の内の東京国際フォーラムホールAで「ニッポン放送 イルカ50周年 イルカのミュージックハーモニー30周年記念 青春のなごり雪コンサート」を開催し、約3500人のファンを若かりし頃の青春時代へと誘った。

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「今しかできないとっておきのコンサートをお楽しみください」というイルカの案内放送が流れた後、イルカは元フォークバンド「かぐや姫」の伊勢正三、南こうせつとスリーショットで登場し伊勢が作詞作曲した「なごり雪」「海岸通」の2曲を3人で披露。イルカは「みなさん、こんにちは。いらっしゃってくださってありがとうございます。今日は助さん、格さんがいてうれしいです」と笑顔を見せた。

 伊勢がイルカのデビュー50周年とニッポン放送の番組30周年を祝賀すると、イルカは「正ちゃんと初めて会ったのは私が19歳のとき」と懐かしそうな表情。また、南はイルカのふりふりミニスカ衣装に注目し「短くないですか?」と指摘。現在71歳のイルカは「古希(70歳)過ぎてこの衣装はすごい。みなさん、プラスアルファで見てください」と照れながら観客に呼び掛けた。イルカは計3回衣装替えをしたが、ミニスカを最後まで貫いた。

 歌手の杉田二郎が登場すると、イルカは「フォーク町内会の相談役です」「二郎さんは当時髪ぼさぼさでライオン丸と呼ばれていた。ロンドンブーツもかっこよかった」と紹介し、一緒に「風」「戦争を知らない子供たち」を熱唱した。

 この日はとっておきのサプライズゲストも来場。イルカは名前を明言しないまま「“雨宿り”でもしているのかな? あ、だれって言ってないよ。分かっちゃったかな」とヒントを出した後に歌手のさだまさしを呼び込んだ。さだは「加山雄三です」と自己紹介して笑わせた後、「50周年を祝うため50本のバラを持って来たよ」とイルカにプレゼント。そんなさだにイルカは自身の番組「ミュージックハーモニー」(毎週日曜、午前7時)でリクエストの多いさだの楽曲「案山子」をリクエストした。さだも快諾し歌詞の「♪元気でイルカ~」の部分を強調しながら2人でハーモニー。さだは同フォーラムの別会場で開催中の歌手・平原綾香のコンサートにゲストとして招かれており、そのステージを抜け出してイルカのお祝いに駆け付けた。

 空気入れ替えのため20分間の休憩をとった後、イルカと声が似ている尾崎亜美、伊勢、南がステージを披露。南と伊勢は昨年亡くなった作詞家の喜多條忠さん、同じくフォークデュオ・風の元メンバーの大久保一久さんを追悼するために喜多條さん作詞の「神田川」、続いて風の「22才の別れ」を披露した。

 フィナーレとしてイルカは「人生フルコース」「原石」「いつか冷たい雨が」を歌い、アンコールでは出演者全員で「まあるいいのち」を合唱。温かい拍手が鳴り響く中、イルカはコンサートのタイトルにもある「なごり雪」を子息のシンガーソングライター・神部冬馬とのデュオで再度熱唱し3時間半、全19曲に及んだ感動的なコンサートの幕を閉じた。観客には規制退場が呼びかけられアナウンスに沿って順次、帰路についた。

次のページへ (2/2) 【写真】さだまさしからバラの花束を受け取ったミニスカ姿のイルカ
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