格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN.33」（2021年12月31日、さいたまスーパーアリーナ）MMA特別ルール（90キロ、3分×2R）

　炎上系YouTuberのシバター（フリー）が元K-1王者の久保優太（PURGE TOKYO/BRAVE）と対戦。1ラウンド94秒、腕十字固めで勝利した。試合後は「（来年は）出ないよ」と断言しつつも、「どうしても出てほしいというなら1億円で」と含みを持たせた。

　土下座にロープワーク、久保のローキックを受けると、フラフラと逃げるようにして攻撃をかわすシバター。前半はおふざけムーブ全開だったが、一瞬のスキをつき、右をヒットさせダウンを奪うと、最後は飛びつきの腕ひしぎ十字固めで極めた。

　リング上では「みんな俺が負けると思っただろ～！　ざまぁみろ！　YouTuberは強いんだ～！」と絶叫したシバター。試合後の記者会見では一転、真面目モードで、試合を振り返った。

「もう、ホッとしましたね。今年は家で年を越せないと、病院か集中治療室の中で年を越すと思っていたので、無事に家に帰れることがうれしい」と胸をなでおろし、久保については「久保さんの怖さって、僕は見えてないと思うんですけど、なんていうんだろうな……。真面目にキックの試合やったらめちゃ強いんだろうなと。対峙して存在感は怖かったですね」と振り返った。

　徐々にシバター節が……。出場を決めた理由を問われると、「ないですよ。もうRIZINがどうしても、どうしても、シバターさんに出てほしいというのと、動き出しちゃっていたので、みんな（ヘラヘラ三銃士、てんちむ、ヒカルら）にも出るかもって言っていて、予定も空けてもらっていた。超大物ですよ。スケジュールまで抑えて、本当に逃げたいんだけど、あとには引けない。しょうがないよなって感じです」と明かした。

　今後については、YouTuberらしく「いますぐ控室に帰って、テレビ（地上波放送）に合わせて勝ちましたという動画を撮りたい」。さらなるRIZIN参戦には「出ないよ。来年は出ないよ」と強調し、「これは奇跡だね。次は絶対ケガする。どうしても出てほしいというなら1億円で。メイウェザー呼ぶと思ってシバター呼んでください」と言い放った。