【電波生活】「くいしん坊!万才」の意外な重要任務 番組P「全国のしょうゆの使われ方を調査」

フジテレビ系「くいしん坊!万才」の番組ロゴ【写真:(C)フジテレビ】
フジテレビ系「くいしん坊!万才」の番組ロゴ【写真:(C)フジテレビ】

「修造さんは、この番組のときは朝と昼のご飯を抜いています」

 ここで松岡の素顔も聞いてみた。

「裏表のない人。おいしい料理を食べると、すごくテンション上がりますし、自分のリアクションに納得がいかないと、いきなり腕立て伏せを始めたりしています」

 1日3本の撮影。松岡は料理を全部食べるのだろうか。

「修造さんは、この番組のときは朝と昼のご飯を抜いています。撮影の1本目が朝食、2本目は昼食、3本目を晩御飯のつもりでいます。撮影に全力を傾けているのでスタッフが現場で昼食を食べていても食べません。本番で食べる料理をちゃんとおいしく感じるためです。ただ、本番で食べる料理が少ないときは文句を言われますけど(笑)」

 他にも松岡の楽しいエピソードがあった。

「修造さんはリポーターという感覚がないんです。食べた後、しゃべらず、おいしさを満喫しちゃうんです。2分半の番組で1分近くしゃべらない。編集に苦労します。たとえば、おいしい肉を食べた時は、おいしさを逃したくないからと口を開きません。重視しているのは視聴者に味を伝えることではなく、感じたことを自分の体で伝えることなのだと思います」

 かわいらしい一面も。

「2分半の尺の番組でも撮影に約20分かかります。修造さんが、あえて相手に話しかけたりして時間を稼ぐんです。料理は撮影後に食べても構わないのですが、そのとき、食べたいみたいです(笑)。また、ロケ先の人が色紙50枚持ってきても書くような優しくて熱い人」

 現場の楽しく温かい雰囲気を感じる。長く愛され続ける要因なのだろう。

「歴代のくいしん坊の人柄が大きいんじゃないでしょうか。修造さんならと撮影OKになったロケもあります。ほかに我々もロケが終わったら放送までにロケでお世話になった方にお礼状と写真・DVDを送っています。テレビ出演が一生に1度かもしれないという人もいるでしょう。出会いを大事にしたいです。訪ねた翌年の正月には年賀状を送っています」

 最後に松澤氏に今後の抱負を聞いた。

「伝統を大切にしながら新しいことにもチャレンジしていきたい。リモートから始まった『ノーカット!万才』という企画は、修造さんが料理を教わって作り、食べて感想を言うまで番組実尺2分半ノーカットで放送するという内容で、若い世代の方にもウケがいいです。基本はぶれず、今っぽさも大事にしていきたいと思います」

次のページへ (3/3) 【写真】11代目くいしん坊・松岡修造の番組ショット
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