大みそか恒例「年越しプロレス」が今、熱い 他では見られないカオスな組み合わせ実現

今やすっかりプロレスファンに定着した大みそか恒例の「年越しプロレス」。毎年、楽しみにしている人も多い。コロナ禍で昨年からは「年を越さない年内終了の興行」だが、団体の枠を超え、ファンの抽選で選ばれるカオスな組み合わせが面白い。

健闘を誓い合うHARASHIMA(右)と石川修司【写真:柴田惣一】
健闘を誓い合うHARASHIMA(右)と石川修司【写真:柴田惣一】

コロナ禍で昨年からは年を越さない「年越しプロレス」

 今やすっかりプロレスファンに定着した大みそか恒例の「年越しプロレス」。毎年、楽しみにしている人も多い。コロナ禍で昨年からは「年を越さない年内終了の興行」だが、団体の枠を超え、ファンの抽選で選ばれるカオスな組み合わせが面白い。

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 2021年は「年忘れ! シャッフル・6人タッグトーナメント」として、大日本プロレス、DDT、年末ドリーム枠(他団体、フリー選手)から8選手ずつ参戦し、シャッフルトリオの8チームでワンデートーナメントを争う。

 先日のファンによる公開抽選会(後楽園ホール展示場)では「自分は一体誰と組むのか」と、リング上とは違う顔で、選手がドキドキそわそわしている様子が何とも興味深かった。

 名前を呼ばれる毎に一喜一憂。組みたかったと思っていた相手、できれば避けたかった相性の悪い相手……垣間見える、選手の素の表情にファンも大興奮だった。

 抽選後、急きょ、話し合いで決められるチーム名も面白い。越中詩郎&伊東竜二&樋口和貞の男くさい武骨な「やってやるって!!」。これは抽選会を欠席した越中に伊東が電話で知らせたところ「やってやるって!!」という返事だったところから命名された。シンプルだが奥が深い。

 野村卓矢&クリス・ブルックス&Xの「かわいい3兄弟」。Xによってチームカラーが一変することもあり得る。Xがかわいくなかったらどうするのか、心配だが「まだ誰だかわからないけど、きっとかわいいと思います」という野村の言葉に期待するしかない。

 石川修司&高尾蒼馬&青木優也は「イケメンズ」。はしゃぐ石川に散々ドヤされながら、照れたように青木が発表。高尾が「パワハラでは?」と突っ込みを入れていたのが印象的だ。

 竹下幸之介&岡林裕二&くいしんぼう仮面の「デッ・ドリフターズ」。デッドリフトの自己ベストが3人合計で600キロ。内訳は岡林300キロ、竹下250キロ、くいしんぼう仮面50キロで合計600キロだという。強いのか、お笑いなのかわからない摩訶不思議なチーム。果たして合体攻撃などは繰り出されるのか。台風の目となるのは間違いない。

次のページへ (2/2) 大みそか決戦はファンにとっても翌年の活躍を占う指標
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