Perfume、涙のツアー完走「震えるほど幸せ」 最先端技術で魅了「Reframe Tour 2021」
人気テクノポップユニット「Perfume」が18日、地元の広島・広島文化学園HBGホールで「Reframe Tour 2021」の千秋楽を開催した。
Perfumeのこれまでの歩みを再構築したコンセプトライブ
人気テクノポップユニット「Perfume」が18日、地元の広島・広島文化学園HBGホールで「Reframe Tour 2021」の千秋楽を開催した。
「Reframe」は通常のライブとは異なり、MCを一切行わず進行し、Perfumeの演出・コレオグラフを担っているMIKIKOと、人間とテクノロジーの関係を探求しながらメディアアートの領域を超えて活動しているライゾマティクスの、演出・テクノロジーを結集し、楽曲、音声、ダンス・パフォーマンス、写真、映像といったノーマル素材から、ミュージックビデオ(MV)やライブ制作のためライゾマティクスと記録してきたモーション・キャプチャーや3Dスキャンといった特殊素材まで、これまで蓄積してきたさまざまなデータを、最先端の演出アイデアと技術で再構築し、Perfumeの今のストーリーとして見せる約80分のコンセプトライブだ。
2018、19年の「Reframe」と同じく、PerfumeのこれまでのMVで構成された断片的な映像、アクターズスクール時代のインタビュー映像が映し出され、オープニング演出「Recollect」で幕を開けた。そして、映像の直後、LEDに囲まれたPerfumeが登場。「DISPLAY」を披露し、観客をくぎ付けにした。
その後も「VOICE」「FUSION」「edge」などの人気曲を圧巻の演出を交えて披露。「無限未来」「Dream Land」と続け本編は幕を閉じた。エンドロール後は、今夏にリリースした「ポリゴンウェイヴ」を披露。先程までの演目からの緊張が解かれたように、笑顔でパフォーマンスするPerfume。客席からは手拍子が起こった。
パフォーマンスを全て終え、深々とお辞儀をした3人には会場からは割れんばかりの拍手。あ~ちゃんは「2018年、19年、21年とアップデートされてこの『Reframe』をお届けしたんですけど、その間に世界は変わって……ライブの形も色々と変わっている最中だと思います。そんな中でみんなとどういう風に会えるかな? と模索していました。この『Reframe』は、声を出せない、立ったりさわいだりできないそんな今の状況にぴったりなライブです。それで1年半前にこのツアーをやってみようと決心して、今日このようにして実現できたのです」とツアー開催の経緯を説明した。
また、コロナ禍でメンバー同士もなかなか会うことがかなわなかったことを思い出し、「3人とも連絡を取ったりして何か月も合わないということが結成して初めてだったんですが、一緒に居れることが奇跡、ライブって奇跡なんだ! ということ。そういう当たり前と思っていたことを、特別に思い返すことができました」としみじみと語った。