アイドルグループ「モーニング娘。’21」の佐藤優樹（さとう・まさき）が13日、都内の日本武道館で行われた「モーニング娘。’21コンサート　Teenage Solution ～佐藤優樹 卒業スペシャル～」に出演し、同グループとハロー！プロジェクトを卒業した。

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　佐藤は2011年9月、約6000人の応募があった10期メンバー「元気印」オーディションに合格し、グループに加入。北海道で育まれた超個性的なキャラクターを武器に活躍したが、今年9月に公式サイトで、過敏性腸症候群の影響により満足いく活動ができない状況が続き、症状の改善を第一に考えて卒業を決めたことがアナウンスされた。

　モーニング娘。にとって約2年ぶりとなる単独公演、現体制ラストコンサートは、8日にリリースされた最新シングル「Teenage Solution」でスタート。オープニングMCでリーダーの譜久村聖が、「私たちのすべてをみなさんにぶつけるので、みなさんも全力で受け止めてください」と語ると、一糸乱れぬ圧倒的なパフォーマンスでファンを魅了した。

　中盤ブロックで披露された「泡沫サタデーナイト！」では、佐藤が「握手会をちゃんとやらなかったり、遅刻したり、ブログを書かなくてすいませんでした」とお茶目に謝罪。約10年間のアイドル人生を悔いなく終えるべく、佐藤らしく笑顔で最後のステージを駆け抜けていった。

　アンコールが終わり、メンバーがステージからはけると、場内はメンバーカラーであるエメラルドグリーンのペンライト一色となり、事前に収録されたファンの“まーちゃんコール”が響き渡る。そのコールに応えて1人でステージに上がった佐藤は、エメラルドグリーンのラインストーンが散りばめられた卒業衣装を披露した。

　このエメラルドグリーンのカラーについては、「私がステージから見た場内の景色と一緒。スタッフさん、メンバー、家族、ファンの方々が、私のことを照らしてくれているから、今輝いている。そんな意味を込めて、この衣装を作ってもらいました」と説明。さらに、「性格難しい私を受け入れてくれて本当にありがとうございました」と感謝の思いを伝えた。

　佐藤がソロで「笑顔の君は太陽さ」を歌い始めると、間奏では再び、支えてくれた人々に感謝。さらに、「つんく♂さん、私にたくさん素敵な楽曲と会わせてくれて、ありがとうございました！」と、プロデューサーのつんく♂への思いを叫ぶと、佐藤の目から涙が。そんな佐藤のもとへメンバーが駆けつけると、佐藤は笑顔と歌で感謝の思いを伝え、「また、いつか会える日まで、バーイ！」とメッセージを送りステージを下りた。

　本公演をもってグループを卒業した佐藤は今後、ソロアーティストとして音楽活動継続を予定している。

　本公演のチケットは即日完売となり、日本武道館には6000人を動員。また、ライブビューイングが全国47都道府県、台湾と香港でも実施され、計137スクリーンで3万3000人を超える動員を記録した。