日大、田中前理事長逮捕で就職への影響否定も「今後も大きな影響を受ける可能性ある」

日本大学前理事長の田中英寿容疑者が所得税法違反の疑いで逮捕されたことを受け、日大が10日、都内で会見を開き、一連の事件を謝罪した。

会見に出席した加藤直人学長(左)と渡邊武一郎副学長【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席した加藤直人学長(左)と渡邊武一郎副学長【写真:ENCOUNT編集部】

文科省が2021年度分の私学助成金の交付を保留

 日本大学前理事長の田中英寿容疑者が所得税法違反の疑いで逮捕されたことを受け、日大が10日、都内で会見を開き、一連の事件を謝罪した。

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 会見には加藤直人学長、渡邊武一郎副学長のほか、監事、弁護士を合わせて計4人が出席した。

 田中前理事長や幹部の相次ぐ逮捕で、学生への影響も懸念されている。文部科学省は日大への2021年度分の私学助成金の交付を保留しており、今後の展開によっては、学費が値上げされる可能性もある。

 加藤学長は「(助成金の減額などで)我々の負担が少ないように願っているところ。できれば、授業料について手をつけることがないように最大限の努力をしたい」と表明。一方で、「財政面においては厳しいことが予想される」と、運営への一定のダメージを覚悟した。

 また、日大生の就職への影響については、「今年の4年生についてはおかげさまで好成績を挙げている。今までの調査の中において大きな影響を受けていない、というふうに安堵(あんど)している。今後も大きな影響を受ける可能性がありますので、これに向けてしっかりとした対応を取っていきたい」と話した。

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