「ウルトラマントリガー」坂本浩一監督が語る制作秘話 「最高のチームとの半年間だった」
ウルトラマン主人公役の姿勢 私生活でも正義まっとう
実は「トリガー」は、「ウルトラマンの日」と呼ばれる7月10日に放送が開始された。「ウルトラマンの日」とは66年、「ウルトラマン」の第1話が放送される1週間前に「ウルトラマン前夜祭ウルトラマン誕生」という公開録画中継が放送された日にあたる。
つまり「トリガー」はそれから55年後に放送を開始したわけだが、「トリガー」も物語の核心に迫る、見逃せない展開が続いている。
「この前、頼我と対談した時に、『トリガー』をもっと続けたいね!って話していました。GUTS SELECTはそれくらい良いチームで、一緒にいるとエネルギーをもらえるメンバーなんです」
現段階ではそのような情報は発表されていないが、「ウルトラマンは放送が終わった後も、ずっと絆が受け継がれていく作品ですから」と坂本監督は単純に寂しがっているというわけではない。
むしろ寺坂に対し、「今度はキミが先輩の立場で出る番だから!」と伝えたという。
「例年はイベントでファンと直接触れ合う機会が多いけれど、ここ2年はほとんどそれができていないのでキャストはかわいそうだと思う。ただ、今後イベントは開催されていくと思うし、その時は再びケンゴとして人前に立ち、ファンと直接触れあえる。そうすればヒーローとして自然に意識も変わってくるし、顔付きも変わって来るよ。子どもたちから憧れのまなざしで見られるからね」
以前、寺坂の取材をした際、「横断歩道で信号が点滅していたら、無理して渡らずに青信号を待つ」と聞いたことがある。
「いつどこで子どもが見ているかわからないからね。そこは常に意識しないと」
そう言って、寺坂はとてもかわいい存在だ、と坂本監督は続けてくれた。
「自分がメイン監督で入るシリーズとサブ監督で入るシリーズでは、キャストとの関係性が若干違う気がします。メイン監督の場合は、オーディションからシリーズ最後まで付き合うので、自分の子どもたちのような印象で、サブで入る時は、自分の親戚の子どもたちって感じなんです。だからみんなかわいいんですけど、少し違う気はしますね」
坂本監督と寺坂の対談は、寺坂頼我写真集「寺坂 頼我/マナカ ケンゴ From ウルトラマントリガー」に掲載される。