芥川賞作家・羽田圭介、“初体験”積み重ねたルポエッセー 4時間かけた女装や人間ドック
芥川賞作家・羽田圭介が、“初体験”を積み重ねたルポエッセーを完成させた。タイトルは「三十代の初体験」(主婦と生活社)で、「週刊女性」誌面で2017年~20年に掲載された連載を加筆修正し、新たに書き下ろし原稿「狩猟体験」を加えて再編集した一冊としてまとめられている。
芥川賞作家・羽田圭介が、“初体験”を積み重ねたルポエッセーを完成させた。タイトルは「三十代の初体験」(主婦と生活社)で、「週刊女性」誌面で2017年~20年に掲載された連載を加筆修正し、新たに書き下ろし原稿「狩猟体験」を加えて再編集した一冊としてまとめられている。
17歳で小説家デビューし、29歳で芥川賞を受賞した羽田は、30代になったとき、精神の微妙な変化に危機感を抱き、「初めて」の体験を、あえて自らに課した。31歳から34歳まで、あるがままの姿で4年間かけて挑んだ数々の“初体験”を通して得た思考の変遷をさらし、新しい道へ踏み出して人生に豊かさをもたらすきっかけにもなる内容だ。
「三十一歳の初体験」は、市ヶ谷の釣り堀、築地市場で買いもの、十二単を着るなど。「三十二歳の初体験」は、クリスマスケーキ作り、猫レンタルお出迎え、猫レンタルお別れ、人間ドック、4時間かけた女装といった経験も。「三十三歳の初体験」では、ユーチューバーになり、「三十四歳の初体験」ではサバ漁、インナーケア&肌診断などさまざまなことに挑戦した。
羽田は「メモ帳のToDoリスト等に入っている、プライベートでのやりたいことが、皆さんにもあると思います。もう一年以上ずっとやろうとしているのに、やっていない。そんなことってありますよね。本エッセーで、初体験の記録を読めば、なにか一つは、やる気になれると思います」とコメントしている。
次のページへ (2/2)
【写真】“4時間かけた女装体験”を披露…羽田圭介の実際のショット