「おバカタレント」つるの剛士が息子の代わりに塾に通ってみて分かったこと

「おバカタレント」「イクメン」「釣り好き」「バイク好き」とさまざまな肩書を持つタレントのつるの剛士による「子育て」をテーマにしたインタビューシリーズ。3回目の話題はズバリ「つるの流子育て術」。聞き手はつるのが慕う先輩でひとり娘の母でもある歌手の中村あゆみ。つるのが子どもたちとどう向き合ってきたのか直撃した。

つるの剛士の子育てインタビューシリーズ最終回【写真:荒川祐史】
つるの剛士の子育てインタビューシリーズ最終回【写真:荒川祐史】

親から受け継いだ大切な言葉

「おバカタレント」「イクメン」「釣り好き」「バイク好き」とさまざまな肩書を持つタレントのつるの剛士による「子育て」をテーマにしたインタビューシリーズ。3回目の話題はズバリ「つるの流子育て術」。聞き手はつるのが慕う先輩でひとり娘の母でもある歌手の中村あゆみ。つるのが子どもたちとどう向き合ってきたのか直撃した。(構成・文=福嶋剛)

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中村(あゆみ)「つるの君と子育てをテーマにお話を進めていますが、最後はつるの君が子育てで大切にしていることについてお聞きしますね」

つるの(剛士)「よろしくお願いします!」

中村「長男の詠斗(=えいと)君は、今海外に留学しているんだよね?」

つるの「はい。長男は今カナダに留学中なんですが、昔とは違ってLINEもあるからそんなに離れている感じはしないんですよね」

中村「でも新型コロナウイルスの感染も心配じゃない?」

つるの「もちろん心配ないと言うとうそになりますが心配しても仕方ないですし。心配よりも信頼するしかないって思っているんです。やっぱり信頼することが子どもにとってどれだけ安心かって、僕もすごく分かっているので、彼にも『ママとパパの子どもなんだから全然心配ないよ』っていつも言ってます」

中村「『心配よりも信頼』ってつるの君が大切にしている言葉なんだよね」

つるの「『心配より信頼』はうちの両親から学んだことで、僕は親からすごく叱られた記憶ってないんですよ。大家族で習い事にも行ってなかったし。でも、ひたすら言われ続けてきたことが、『父ちゃんと母ちゃんの子どもだからあんたは大丈夫よ』って。何かへこたれたときでも父ちゃんと母ちゃんの子どもだから何とか大丈夫だろみたいな(笑)。何の根拠もない言葉なんだけど、それが今までどれだけ自分を救ってくれたことか」

中村「なるほど、ご両親から受け継いだ言葉なんだ」

つるの「そうなんです。だから今こうやって自然に根拠のない自信が付いたんでしょうね。いつしかそんな両親みたいな子だくさんな家庭を築きたいって憧れて今にいたりますけど、やっぱり言葉ってすごい魔力がありますよね。だから僕の子どもたちにも同じ言葉を言い続けているんです」

中村「ほかにも大切にしていることがあるんだよね?」

つるの「はい。もう1つ大切にしていることがあって、僕にとっての先生は子どもたちなんです。だから僕は『親だから』という意識はなくて、いつでも子どもたちから学ぼうって」

中村「確かにそうだね」

つるの「今思い出したんですけど、長男が中学受験で塾に通っていたころの話で、そのとき、思わず『勉強しなさい!』って息子に言っちゃったんですよ。でも良く考えて見たら僕は“おバカタレント”ですよ(笑)。今まで勉強なんかしなかったおバカタレントが、息子に『勉強しろ』って。俺はいったい何を言ってるんだ? ってね(苦笑)」

中村「きっとみんな一緒だよ。うちだって『勉強しなさい』って必死に言ってたもの」

つるの「ですよね?」

中村「でもうちは、『力を注ぐのはそこじゃないな』ってあるときに気が付いたの」

つるの「そうなんですね。僕は『じゃあ自分で塾に行ってみよう』と思ったんです。そしたら僕自身勉強が楽しくなっちゃって(笑)」

中村「えっ? つるの君が息子さんの代わりに塾で勉強したってこと?」

つるの「そうです。塾に行ったら息子の友達に『詠斗はなんで今日来ないの?』って聞かれて『今日は俺が勉強しにきた』って言ったんです(笑)」

中村「面白い(笑)。さすがだね」

つるの「最初は息子に勉強しろって言いたかったから塾に行ったんですけど、いざ行ってみたら勉強しろって言わなくなりましたね」

中村「どうして?」

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