妊娠判明で試合辞退 20歳のお騒がせ女子格闘家を直撃「できれば黙って産みたかった」
来る12月11日、東京・竹芝のニューピアホールで開催される「DEEP JEWELS 35」で村上彩と対戦する古瀬美月。昨年は浅倉カンナ戦前の態度と敗戦、そして突然の休養宣言とプロとしてのあり方を問われ、物議を醸した。だが、炎上騒動の後、今度は人生における重要な知らせを受ける。なんと妊娠が判明したのである。今回は前回に続き、女子格闘家の古瀬に妊娠判明→試合辞退、さらには出産と今後についての話を聞いた。全2回の後編。
妊娠判明→試合辞退「できれば黙って産みたかった」
来る12月11日、東京・竹芝のニューピアホールで開催される「DEEP JEWELS 35」で村上彩と対戦する古瀬美月。昨年は浅倉カンナ戦前の態度と敗戦、そして突然の休養宣言とプロとしてのあり方を問われ、物議を醸した。だが、炎上騒動の後、今度は人生における重要な知らせを受ける。なんと妊娠が判明したのである。今回は前回に続き、女子格闘家の古瀬に妊娠判明→試合辞退、さらには出産と今後についての話を聞いた。全2回の後編。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
古瀬美月が自身の妊娠を知ったのは、RIZINでの浅倉カンナ戦(8月9日、ぴあアリーナMM)からしばらくたった頃だった。そして浅倉戦から約3か月がたった。このとき、古瀬はいまだに「できればしたくなかった」ことを実行していくことになる。
「今回、妊娠、結婚と言う理由の為、格闘家としての活動を一時休止させていただきます。それにより頃なウイルス感染拡大の影響で延期となっていたアム・ザ・ロケット選手とのミクロ級トーナメント決勝戦を辞退させて頂くこととなりました。対戦相手のアム選手をはじめ、佐伯代表、DEEPの関係者の皆様 試合を楽しみにして下さっていた方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。また いつか強くなってリングに戻ってきたいと思っています。見守っていただけると嬉しいです。古瀬美月」(原文ママ)
古瀬がこの文面をツイッターに投稿したのは、昨年11月5日、午後8時35分のことだった。
当時の状況を説明すると、古瀬はこの年の2月から開催されていた「DEEP JEWELSミクロ級王座決定トーナメント」に参戦。首尾よく1回戦を突破し、5月にはアムとの決勝戦が行われることになっていたが、コロナ禍によりアムの来日が難しくなったことで決勝戦そのものが延期に。
古瀬からすれば、決勝戦がいつ開催されるか分からないまま時間だけが過ぎていく中で、浅倉戦のオファーを引き受け、秒殺負け。しかも試合後の「休養宣言」が波紋を呼び、炎上騒動で物議を醸しながらも、妊娠が判明したことで、あらためて気を取り直して生きていこうとした矢先のことだった。
事実だけを記載すると、古瀬の「試合辞退」を受け、トーナメントは閉幕。アムがそのまま王者に認定されることになった。
今回、あらためて1年前の「試合辞退」を振り返り、古瀬はまず「申し訳ないとしか言えないです」と謝罪した。1年たった今でも、まずはその言葉から入らないといけない。それは古瀬が女子である前に、プロとしての役割を優先していることを表していた。