内藤哲也「高橋ヒロムは僕が育てた選手」遂に師弟対決が決定! 一夜明け会見全文

愛弟子ヒロムとの思い出を語った
愛弟子ヒロムとの思い出を語った

僕がいなければ、新日本プロレスにヒロムは存在していない

 注目はやはり3月3日の「旗揚げ記念日」で決定した内藤とヒロムの一騎打ちだ。これについて聞かれると、「昨日リング上で彼が言ってましたが、練習生時代の高橋ヒロムをマンツーマンで面倒を見てたのは僕ですから。まあはっきり言って僕がいなければ、いま新日本プロレスに高橋ヒロムっていうレスラーは存在してないと思いますよ。それぐらい練習生時代の高橋ヒロムは落ちぶれてましたね」と当時を振り返った。

 またリング上でヒロムが語った「内藤さん、僕が遠征から帰ってきたら師弟対決をやろうと言ってくれましたよね?」という発言について、その真意を問うと「当時まだロス・インゴベルナブレスに出会っていないですし、全国各地でお客様からブーイングをいただいていた時期ですよ。実はあの言葉の前に、もうひと言入っていて『ヒロムが帰ってくるときには俺が新日本の主役になってるから。帰ってきたらシングルマッチやろうよ』と。まあそれは自分へのプレッシャーも含めて、そういうことを言いました。海外遠征からの帰国っていうのは、選手にとって、キャリアの中で1番のチャンスであり、そのチャンスを生かせなかった場合、もう2度とチャンスは訪れないすごく大事な場面なんですよ。だからそのヒロムが帰ってくるまでに絶対現状を打破してやるんだっていう自分へのプレッシャーと、あとは結果を残して帰って来いよっていう激励というかね。言い方が合っているかわからないですが、彼は僕が育てた選手ですから。その選手がデビューして、日に日に存在感が増していく。それは素晴らしいことですよ」当時の言葉に込めた真実を語った。

 デビュー前から1番近くで見てきた内藤だからこそ、その機が熟すタイミングを見計らっていたという。「まあ、いま最高のタイミングでしょうね。お互いにチャンピオンですし、ここまでの期待感は1年前、2年前じゃ生み出せなかったかもしれない、いや3年後、4年後にもっと期待感を生み出せるかもしれない。でもその未来への保証はないですからね。去年、目をケガして、彼も一昨年首をケガして。レスラーって危険と隣り合わせだし、いつ選手生命が終わってもおかしくない。その位のことをやっているから『また来年、2年後、3年後にやろう』それじゃ遅いのかもしれない。やっぱり、そういう大ケガをしたなかで、いまやりたいと思ったことは、いまやっておかないと、実現させたいこともできないんじゃないかって。ヒロムのケガからの復帰戦やドームでの大歓声とか、それを見てやるならいまだと。KENTA戦に勝ったら彼の名前を言おうと決めていました。それでお互いに勝ったんでね、遠慮なく彼の名前を叫ばせてもらいました。シー・オー・ノー(スペイン語で『はい』か『いいえ』)と聞いたら、シーと答えてくれたので、やらない手はないでしょう。いま高橋ヒロムを感じなくて、いつ感じるんだと。いま勢いに乗っている高橋ヒロムを、俺は感じたいですね。そしていまの内藤哲也を高橋ヒロムに存分に味わってほしいですね」

注目の高橋ヒロムとの師弟対決は3月3日に開催決定
注目の高橋ヒロムとの師弟対決は3月3日に開催決定

ノンタイトル戦だが、ベルトを賭ける覚悟で戦うと宣言

 レスラーとしてのヒロムの印象について聞かれると「メンタルの強さですかね?見ました?11月の復帰宣言のときの、『こいつは何をするんだ?何をしたいんだろう』っていうあの行動ですよね。なんか今日も、チラッと声が聞こえてきましたけど、(俺の会見前に)なんかやったんでしょ?ああいう行動力とか思い切りの良さっていうのが1番の魅力ですよね。そういう1番の魅力が、リング上でもうまく出せているんじゃないのかなって。まあ実際戦ったことがなくて、タッグマッチでも当たったことがないので、わかんないですけど、そういう『これ!』って決めたときの思いっきりの良さが、彼の1番の魅力、1番の強みじゃないかなって思います」

 先ほど、ヒロムが会長に直訴したことについて聞かれると「ノンタイトルなんですか?彼がベルトを欲しいというのであれば、僕はタイトルマッチでもいいなと。昨日のリング上でのやり取りが終わった後、『これはもしかしたらノンタイトルじゃなくてタイトルマッチになんのかな?』なんて思ったんですけどね。タイトルマッチじゃないのは少し残念ですが、シングルマッチで戦えることには変わりないので、タイトルマッチのつもりでいきますよ。それで内藤に勝ったら権利書的なのが欲しいと?会長は何て言ったんですか?(鈍い返答と聞き)なるほど。まあでも、いま高橋ヒロムへの注目度って、すごい高いですからね。こうやって結果も残しているし、そのドームの権利書もいいですけど、なんならニュージャパンカップとか出ちゃえばいいんじゃないですかね。内藤に勝ったら次のビッグマッチでタイトルに挑戦させろとか。まあ彼が勝ったらそれ位の大きい勝利になるでしょうね。新日本が認めるかはわからないですけど、僕はもし負けたら彼にベルトをあげるぐらいの気持ちで大田区のリングに立ちたいと思います。正式にはノンタイトルかもしれない、でも自分の中ではタイトルマッチだと。負けたら彼に2本のベルトを渡す覚悟でリングに立ちたいと思います」と意気込みを語った。

 新日本プロレスは2月19日~22日、後楽園ホール大会4連戦を行う。19日はタイガー服部レフェリーの引退試合が行われ、20日はIWGPジュニアタッグ選手権試合と王者・鷹木信悟VS挑戦者・石井智弘によるNEVER無差別級選手権試合、21日はNEVER無差別級6人タッグ選手権試合と棚橋弘至&飯伏幸太組がタマ・トンガ&タンガ・ロアの持つIWGPタッグに挑戦、22日は中西学の引退試合が行われる。

次のページへ (3/3) ヒロムが突然会長に直談判、その一部始終
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