一方、父・貴乃花からは勘当された、との報道もあった。「会っていない期間は長いですけども、『勘当』って、いつの時代ですか、という感じですよね（笑）。成人した息子がお父さんとベタベタするのもおかしいと思います。影響力のある人だから、1つの言葉で大きなニュースにもなるんでしょうけども。父の男として生きざまはもちろん、僕の“教科書”にありますけど、職種も違いますし、どっかで見ていてくれればいいかなとは思っています。僕は僕で変わらずやっていくだけです」。

　今後については「普段はこうやってチームでお仕事をする機会がないので、すごく楽しいです。こういったオファーがないとできない仕事なので、また、いただけたらいいなと思います。コロナの期間があまりにも長すぎて、靴の個展もできなかったですし、歌ではライブも全部飛んでしまったので、その分を取り返すよう頑張りたいですね」。

　優一をしっかり取材したのは初めて。世間ではその家柄から注目を集め、お騒がせな部分がクローズアップされているように見えるが、仕事への向き合い方は真摯（しんし）。撮影の合間には、エキストラとの写真撮影にも気軽に応じるなど、しっかりと自分を持った26歳の好青年だった。

□花田優一（はなだ・ゆういち）1995年9月27日、第65代横綱・貴乃花と元フジテレビアナウンサー・河野景子の長男として東京に生まれる。15歳で単身アメリカ留学。その後、18歳でイタリア・フィレンツェへ渡り、靴職人修業。2015年に帰国後、工房を構え、作品を作る日々を送る。靴職人としての活動の傍ら、タレント業、歌手活動なども行っている。