芦田愛菜&宮本信子、BLでつながる“58歳差の親友”に 新作映画で10年ぶり共演

女優の芦田愛菜と宮本信子が映画「メタモルフォーゼの縁側」で10年ぶりに共演することが分かった。BL(ボーイズラブ)でつながる17歳の女子高生と75歳のおばあちゃん、年の差58歳の親友役を演じる。

新作映画で10年ぶりに共演する芦田愛菜(左)と宮本信子【写真:(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会】
新作映画で10年ぶりに共演する芦田愛菜(左)と宮本信子【写真:(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会】

芦田との10年ぶり共演に宮本「あの頃は私の手の中に小さな手がスッポリ入ったんです」

 女優の芦田愛菜と宮本信子が映画「メタモルフォーゼの縁側」で10年ぶりに共演することが分かった。BL(ボーイズラブ)でつながる17歳の女子高生と75歳のおばあちゃん、年の差58歳の親友役を演じる。

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 本作は、2017年に連載が始まって以降、じわじわと話題を呼び「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)が原作。この度、同作の実写化が決定し、メインキャストが解禁された。

 芦田が演じる主人公は、17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うらら。ひとりこっそりとBL漫画を読むことが毎日の楽しみとなっている。宮本が演じるもうひとりの主人公・市野井雪は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳のおばあちゃん。キレイな表紙に引かれてジャケ買いした漫画がBLだったことをきっかけにすっかりBLに魅了される。

 友達も彼氏もいないBLだけが心の支えのうらら。ひとりぼっちで過ぎ去る時間にさびしさを感じる雪。そんな2人がBLをきっかけに出会う。年齢も立場も肩書きも全く異なるが、一緒に漫画を読み、一緒に笑い、泣き、時には激論を交わし、BLが育む年の差58歳の女の友情。そして、BLでつながったふたりの人生は、意外な方向に転がりだしていく。

 芦田は、10年にドラマ「Mother」(NTV)で脚光を浴び、以降俳優として数々の最年少記録を塗り替え、映画「パシフィック・リム」(13年)でハリウッドデビュー。近年では、連続テレビ小説「まんぷく」(NHK、18年)で史上最年少の語りを務めるなど、数々の映画、ドラマ、CMなどで活躍している。宮本は、映画「お葬式」(1985年)で第8回日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。「マルサの女」(88年)ではシカゴ国際映画祭最優秀主演女優賞、第11回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など多数受賞。近年では連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK、2017年)など精力的に活動している。

 2人の共演は、芦田が「第54回ブルーリボン賞 新人賞」を史上最年少で受賞し、宮本が「日本アカデミー賞 優秀助演女優賞」「報知映画賞 助演女優賞」を受賞した映画「阪急電車~片道15分の奇跡~」(11年)以来10年ぶりの2度目。宮本との撮影を振り返り、芦田は「一緒にお芝居をさせていただいて、うららの気持ちをスッと引き出していただいたような気がします」とコメント。宮本は「愛菜さんとは10年前、おばあさんと孫として共演しました。あの頃は私の手の中に小さな手がスッポリ入ったんです」と当時を懐かしんだ。

 脚本を担当したのは、「ひよっこ」、「阪急電車~片道15分の奇跡~」、映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(17年)など名作ドラマを数多く手掛けてきた名脚本家・岡田惠和。それぞれ別のさみしさを抱えたうららと雪の友情と変化を岡田が丁寧に脚本に落とし込み、ドラマ「妖怪人間ベム」(NTV、11年)、映画「青くて痛くて脆い」(18年)などの狩山俊輔監督が美しい映像に昇華させた。撮影はすでに終了し、公開は22年を予定している。

次のページへ (2/2) 【画像】漫画「メタモルフォーゼの縁側」の書影
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