「イクメン・デスマッチ戦士」宮本裕向、驚異の回復力で“進化”実感 「人類の進歩だ」

右足首の腓骨骨折に右カカトにひびが入る重症で欠場中の「イクメン・デスマッチ戦士」宮本裕向が驚異的な回復力を発揮している。

宮本裕向が手にする骨煎餅も早期回復に役立っている【写真:柴田惣一】
宮本裕向が手にする骨煎餅も早期回復に役立っている【写真:柴田惣一】

1日の練習中に負傷も、松葉杖をわずか10日で返却する回復力を見せる

 右足首の腓骨骨折に右カカトにひびが入る重症で欠場中の「イクメン・デスマッチ戦士」宮本裕向が驚異的な回復力を発揮している。

 11月1日、大会前の練習中にけがを負った宮本。当日の試合には痛み止めを大量に飲み、激痛をこらえて強行出場した。終了後、病院に駆け付けたところ医師からは「全治4か月」と診断された。ところが、宮本の「もっと早く治してみせる」との思いから「全治3か月」と発表されている。

 11月7日に入院。8日に全身麻酔され手術を受けたが翌9日には退院している。入院生活は3日間だった。18日には20針以上の抜糸を終えた。医師から「3週間は必要」と言われた松葉杖を10日間で返している。

 骨折は3回目だが、一度目は試合をしながら治してしまった。「肉離れだと思っていた。治りが悪いなと感じていたが、後になって骨折していたことが分かった」と振り返る。左足の親指などを折った2回目はさすがに4か月休んでいるが、「今回はこれまでよりも治りが早い」と宮本本人が驚くほど、順調に回復している。

 すでに電動自転車を使って、自宅周辺を移動。右足を使えないが「電動はスゴイ。左足で一歩、踏み込めば、あとはスイスイ」と笑い飛ばしている。

 とはいえ、自宅で過ごす時間が多い。棚づくりなどDIYも趣味の域を超えているが「高いところに手が届かないから……」と渋い顔。北海道シリーズをバイクでツーリングして移動するなど、ライダーとしても知られているが「さすがに厳しい」としばらくの間は、お預けとなる。

 できることが限られているが「他は元気なので、上半身などできる運動をしている」とリハビリも開始。トレーニングジムにも13日から通っている。

 元より体力は人並み以上で、回復も人よりは早いと自信もあったが「今回はこれまでとは比べモノにならないほど、スピード治癒している」と驚いている。

「デスマッチをやっていて良かった」とにっこり。多少の傷や打撲などは、デスマッチをやりながら治してきたが「自己治癒力、自己回復力が上がっている」と手ごたえを感じているのだ。

「デスマッチで体が進化している。人類の進歩だ」とうれしそうな宮本。日ごろから皮膚や骨を痛めつけているデスマッチ戦士は、細胞レベルで文字通りけがに強い体となり、けがをしても常人よりも早く回復する能力を獲得したという。

「ハハハ、そう思わないとお医者さんの常識が間違っていることになる」と楽しそうに笑う。実際、連日の流血、打撲などにさらされているデスマッチ戦士のパワフルな勇姿には、びっくりさせられる。「プロレスラーは超人」なのは間違いないが、それ以上なのだ。

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