山本美憂、KIDさんの猛ゲキで打撃への抵抗克服 RENA戦は「女王蜂の仕事をします」

「Yogibo presents RIZIN.32」(20日、沖縄アリーナ)で、RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)と5年2か月ぶりに再戦する山本美憂(47=KRAZY BEE/SPIKE22)がリベンジにかける思いを語った。新型コロナウイルスの影響で、居住するグアムに戻ることなく日本に長期滞在。その間、所属するKRAZY BEEは主力が離れ、世代交代のはざまに立たされている。「正念場」と表現した美憂は、ジムのためにも勝利すると宣言。「今回はクイーンビーの仕事をします」と闘志を燃やしている。

KRAZY BEEで決意を語った山本美憂【写真:ENCOUNT編集部】
KRAZY BEEで決意を語った山本美憂【写真:ENCOUNT編集部】

11・20RIZIN沖縄でRENAと5年2か月ぶり再戦へ決意

「Yogibo presents RIZIN.32」(20日、沖縄アリーナ)で、RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)と5年2か月ぶりに再戦する山本美憂(47=KRAZY BEE/SPIKE22)がリベンジにかける思いを語った。新型コロナウイルスの影響で、居住するグアムに戻ることなく日本に長期滞在。その間、所属するKRAZY BEEは主力が離れ、世代交代のはざまに立たされている。「正念場」と表現した美憂は、ジムのためにも勝利すると宣言。「今回はクイーンビーの仕事をします」と闘志を燃やしている。(取材・文=水沼一夫)

 RENAとのリマッチを前に、美憂は弟の山本KID徳郁さんが創設した所属ジム、KRAZY BEEへの思いを募らせていた。

「今、私たちってすごく正念場だと思うんです。KIDがいなくなって、去年、ウチの第一線で闘った選手がみんな辞めて、若手ばかりが残って、今、試合も負けが多い。すごく正念場なんですけど、でも一人一人がそれでも負けずに前を見て頑張っている。自分よりも全然キャリアのある選手がウチにいますけど、やっぱりKRAZY BEEの、自分でクイーンビーって言ってる。クイーンビー、女王蜂としてみんなを引っ張っていかなきゃいけない。今回はクイーンビーの仕事をします」

 昨年、朴光哲や矢地祐介といった主力メンバーが引退したり、フリーになったりと離れた。現在、ジムに残っているのは若手中心のメンバー。実績を積み、これからスターへの階段を駆け上がるべく、日々鍛錬している。そんな奮闘ぶりを見て、美憂の心に動くものがあった。

「今、ここで練習していることによってみんなからすごい刺激を受けています。自分がもう頑張って引っ張っていけるぐらいの気持ちで闘いにいこう、そういう刺激を受けている。誰かっていうよりも、自分のジムとKIDが残したこのKRAZY BEEのみんなですね」

 レスリング時代の輝かしい戦歴。そして、総合格闘家として積んだキャリア。47歳の美憂はまさに“女王蜂”といえる存在。幾多の修羅場をくぐってきた百戦錬磨のまなざしで、試練を力に変えている。

 RENAには2016年9月25日、自身の格闘技デビュー戦で一本負けを喫した。当時はアマレスから転向したばかり。何もできなかった。

次のページへ (2/3) 「当てちゃいけなかったかな?」打撃に抵抗 響いたKIDさんの声
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