土屋アンナ&水野美紀、「ザ・マスクド・シンガー」立役者が感じた“新感覚エンタメ”

土屋 MIYAVIから「ジャニス・ジョプリンみたい」と言われ大感激

――披露した全曲の中でハイライトはどの曲でしたか?

水野「私は『愛は勝つ』ですね。出演者も多く、セリを使って人が上がってきたりする一番大掛かりな芝居でしたから。ローズ劇場で伝えたかったのは“愛の力”です」

土屋「ダンスに初めてチャレンジしたということでは『DESIRE』ですが、個人的には声だけで勝負した椎名林檎さんの『罪と罰』は得意分野だしすごく気持ち良く歌えました。その時、MIYAVIさんが『ジャニス・ジョプリンみたい』と言ってくれてめちゃめちゃうれしかったです。『Forever Love』を披露して優勝した時は“えっ?”って感じです。最初からまったく優勝できると思わなかったし驚きでした。ファイナリストの3人はキャラがそれぞれ違うからライバル視もできないし今はロックの時代でもないから私は弱いかな、って思ったんですが、優勝できてあぜん。本当? って感じでしたね(笑)」

――4人のお子さんの反応は?

土屋「番組は一緒に見ました。下の2人はコスチュームに反応したんですが、バードには全然食いつかずネオンパンダに行きました。上の男の子2人は私の声を知っているので驚きも何せず『あ、ママじゃん』って反応が薄い。みんなで『おめでとう!』『バード、かっこいい!』というのは全然なかったです(笑)」

――バラエティーの司会に初挑戦だった大泉さんはいかがでしたか?

水野「スーツにマスクで登場するところがカッコよかったです。ただ最初、つわりで便器に顔を突っ込んだときに『全然意味が分からない』と言われたときは『えっ?』ってなりました。でも、遠慮なく突っ込まれるほうがこちらもうれしいですし楽しかったです。小林幸子さんはすぐに分かってガンガン突っ込んでいたような…(笑)」

土屋「よーく見ている人です。かぶりものしているからバードも指とかいろんなところでお客さんにアピールしていたところをすべて拾うんですよ。細かいところをすべて見ているすごく頭のいい人だなと思いました。『帰れよ!』と言われている時にはもうバレているのかなと思いましたね。そこに感動しました。えっ? この動き見ていたのかよ、って」

――今回はAmazon Prime Videoの番組への出演でしたが、地上波の番組と比べて何か違いは感じましたか?

水野「まずすごい規模だな、予算もすごいなと思いました。コスチュームも1体1体クオリティーが高くて、度肝を抜かれました。『ザ・マスクド・シンガー』では自分の持ち味を出し切りましたが、今後もドラマなど他のコンテンツに、本業の俳優業で参加させていただけたらと思います」

土屋「もう本当に夢の世界です。自分たちがライブをやろうと思ってもこれだけのステージを組んでくれるのは大変だし。地上波との違いということで私がいいなぁと思うのはエンターテインメントという世界観をとても高い位置に持って来てくれている。それを子どもたちが見ることで音楽や映画の世界に行きたい、という夢を持ってくれるんじゃないかなというぐらい美しく仕上がっていました。これを地上波で見ることはなかなかできないし、それを自由にやることでもっと幅が広がる。生きていることがもっと楽しくなる番組を作ってくれているなと思いました」

※「ザ・マスクド・シンガー」
 番組の原型は韓国で2015年から放送されている「ミステリー音楽ショー:覆面歌王」。19年に米国でリメイクされると、番組は大幅に進化。総合エンターテインメント番組となった「THE MASKED SINGER」は全米トップの視聴率を誇る番組となり、現在は世界50か国で現地制作されるまでになった大ヒットフォーマット。海外制作版では勝ち抜いたセレブが再ブレークを果たすなど、単なる人気番組というだけではなく社会的なインパクトを残してきた。

 日本版「ザ・マスクド・シンガー」はAmazon Original番組としてAmazon Prime Videoで独占配信中。オリジナリティーあふれるマスクのデザイン、プロダクションセットも日本ならではのアイデアを盛り込んだ。人気番組のフォーマットをそのまま日本で制作するだけではなく、日本文化や日本人の好みに合わせた演出も見どころ。

 誰もが知っている楽曲を、誰もが知っているはずの有名人が歌う。しかし、その歌い手は誰なのかは分からない。マスクを被り正体を隠しながら歌唱し、その実力でトーナメントを勝ち抜いていく。そんなミステリアスな歌い手たちの魅力あふれるパフォーマンスを楽しみながら、彼ら彼女らがいったい誰なのかを推理する。

次のページへ (4/4) 【写真】ファッショナブルな衣装に身を包んだマスクドシンガーの土屋アンナ&水野美紀の全身ショット
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