スラムダンク奨学金、2年ぶり実施が決定 バスケ高校生の夢を後押し

漫画家・井上雄彦氏を中心に設立された「スラムダンク奨学金」が、2年ぶりに実施されることが決まった。新型コロナウイルス禍の影響で2回連続で見送りになっていたが、今回、「第16回奨学生」の募集を開始する。

「スラムダンク奨学金」第16回奨学生の募集が決まった【写真:(C)Inoue Takehiko, I.T.Planning Inc.】
「スラムダンク奨学金」第16回奨学生の募集が決まった【写真:(C)Inoue Takehiko, I.T.Planning Inc.】

2006年に設立 派遣期間は23年4月~24年5月までの14か月間

 漫画家・井上雄彦氏を中心に設立された「スラムダンク奨学金」が、2年ぶりに実施されることが決まった。新型コロナウイルス禍の影響で2回連続で見送りになっていたが、今回、「第16回奨学生」の募集を開始する。

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 バスケットボールに取り組む高校生を対象に、高校卒業後、本場米国への留学の機会を提供する奨学金制度。米国の大学で、あるいはプロとして競技を続ける意志と能力を持ちながら、その夢を果たせない状況にある若い選手を支援するべく、バスケ漫画の金字塔・「SLAM DUNK」作者の井上氏を中心に、2006年に立ち上がった。具体的には、高校を卒業後も、競技継続を希望する情熱と才能にあふれた選手を、米国のプレップスクール(私立の大学準備校)に派遣し、その間の学費や生活費を援助するものだ。

 奨学金の原資は、「SLAM DUNK」の印税の一部と、有限会社アイティープランニング、株式会社集英社の拠出金で成り立っている。19年までに15人を選出し、卒業生は国内男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」の球団に所属する選手がいるほか、米国2年制大学、4年制大学が進路となっている。

 一方で、20年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で、第14回、第15回の派遣実施を見送り、高校生の夢の後押しが難しい状況が続いていた。今回の21年度は、新型コロナに対する予防措置や各国の海外渡航制限に関する条件に細心の注意を払い、第16回の募集・選考を行うことを決めた。若い選手に将来の日本バスケットボール界の礎となってもらうべく、プレップスクールへの1年間の留学機会を改めて提供するという。

 派遣期間は23年4月~24年5月までの14か月間。新型コロナの感染拡大に関連する状況や、その他やむを得ない事情がある場合は、プログラム期間が変動する場合があるという。

 井上雄彦氏によるコメント全文は以下の通り。

「第16期スラムダンク奨学生を募集を開始できることをうれしく思います。受け入れ校のジェリィ・クインコーチをはじめセントトーマスモアスクールの職員の方々、日本側の協力者の方々のご尽力に心から感謝申し上げます。引き続き状況の変化を見ながらの募集、実施になりますので、応募者の方は要項をどうぞよくお読みください。

 慣れ親しんだ場所を離れ、知らない環境へ飛び込むことは勇気がいることです。だからこそ挑戦には価値があります。私たちはその勇気と行動力をたたえ、そして応援しています。きっと皆さんが大好きであろうバスケでの大きなチャレンジです。

 プレーヤーとして、そして人として成長する上で大切な期間になることは間違いありません。この機会をつかみ、大いに楽しんでほしいと思います。ご応募お待ちしております!

令和3年11月
井上雄彦」

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