歌手、タレント、そして二男二女の母親として活躍する土屋アンナさん。2021年も情報番組のコメンテーターに始まり、覆面姿で歌唱力を競うAmazonオリジナル番組「ザ・マスクド・シンガー」では迫力の歌声を披露して見事優勝。さらに自身の有観客ライブやママを元気にする音楽フェス「ママホリ2021」の出演も控えており、公私ともに多忙な毎日を送っている。子育てと仕事……彼女は普段どのように両立しているのか聞いてみた。（インタビュー・文＝福嶋剛）

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　うちは17歳の長男、11歳の次男、4歳の長女、3歳の次女の4人。昨年はコロナ禍で学校が休みになり、家が合宿所みたいになっちゃってもう大変。まずご飯が大変なんです。昨日もミートソースを作りましたが、いつも特大のパック2個ですから……もう毎日量が半端ないですよ（笑）。作った方が安いので外食なんかめったにしませんよ。

　インスタグラムを見ていると、みんなきれいにお料理を盛りつけて華やかな食卓とかを写していますけど、うちはまったく逆。「お腹すいたら、きゅうり1本丸かじりでつないでおいて！」みたいな。できあがった料理を「ドン！　ドン！　ドン！」って盛りつけて「さあ、みんな食べろー！」実際はそんな毎日です。たまに「これはインスタにのせるからちょっとだけキレイに盛りつけるね」とかね（笑）。

　それで「もうちょっと味付け濃くした方がよかったかな？」って食べながらブツブツ言っているお母さん、疲れ果ててああだこうだと文句を言いながらお皿を洗っているお母さん。そんな姿を見ながら子どもたちは成長して、いつか母親に感謝する日がくるんだろなって思っているので、私はおしゃれなイメージのお母さんじゃなくていいと思っているんです。だってママは超大変ですから。

　誰ひとりトイレ掃除をしてくれないし洗濯物だって毎日大きなカゴが2つ分ですよ。その中に私の服なんてたった2枚ですから。それを「なんでいつもこんなに洗濯物が出るの？」ってブツブツ言いながらたたんでいます。必死に洗濯と掃除を終わらせたら、子どもが「なんで疲れてるの?」だって……もう勘弁してよーですよ（笑）。

　だから家にいるときはみんなに「どうした？」って言われるくらい疲れた顔をしています。お兄ちゃんたちは大きくなったから「あなたはお風呂のお掃除をしてください」、「ベランダが汚れていたらキレイにするんだよ」って割り振って、手伝ってくれたらお駄賃をあげるというルールにしました。そしたらちゃんとやってくれるので助かってます。彼らには手伝える人になってもらいたいから、どんどんやってもらうし、疲れているところもいっぱい見せます。だってそれが人間だもの。

　やっぱりお母さんて毎日同じことを繰り返さなくちゃいけないじゃないですか。そこに好きなことをプラスして自分の趣味を入れたりすると本当にエネルギーが必要ですよね。それに加えて仕事もやっていたらさらに大変。でも私はそんな毎日を変えないと元気になれなくて。外からのエネルギーをもらわないとやっていけないタイプなんです。だから時間と体のエネルギーは使うけれど、仕事でみんなから元気をもらうことで心がハッピーになれる。それが私の元気の秘訣なんです。