大ヒット作「イカゲーム」EP1解説 初回の競馬シーンが最終話を暗示 めんこ、銃の意外な意味

最後の勝者は第1話で暗示か 競馬と参加者番号の関係性に注目

 ギフンの幼なじみのサンウ(パク・ヘス)はソウル大経営学部に首席で合格し「双門洞(サンムンドン)の秀才」と呼ばれていたが、証券会社に就職し先物取引で大失敗。ギフン同様、ばく大な借金を抱えることになった。警察に追われ切羽詰まったサンウ、脱北ブローカーに騙され大金を奪われたセビョクもまた「イカゲーム」への参加を決意する。

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 「イカゲーム」の会場には困窮する総勢456人の参加者が集まっていた。脱落者が出るたびに賞金が膨れ上がり最終勝者は456億ウォンを独占できるというシステムだ。ここでギフンはサンウとスリの犯人であるカン・セビョクと遭遇する。ギフン、サンウ、セビョクの参加者番号はそれぞれ456番、218番、067番だ。

 最終話となるエピソード9で最後の勝者が判明するが、実は第1話にそのヒントが隠されているとの考察がある。競馬で負け続けているギフンが挑んだ第10レースの1着は「6」、2着は「8」、3着は「7」。第5ゲームの「飛び石渡り」で勝ち残ったのはギフン(456番)、サンウ(218番)、セビョク(067番)のたった3人だ。この3人の番号の下1ケタを見ると順に「6」、「8」、「7」。つまり、第1話の中ですでにドラマの結末が暗示されていたというわけだ。ネット上では「伏線がヤバイ」「韓国独特の作品感」「他にもいろいろヒントありそう」など謎解きを楽しむ声が上がっている。

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 ちなみに主人公はゲーム会場で「サンムンドン(双門洞)のソン・ギフン」と名乗る。これはファン・ドンヒョク監督の祖母が以前、実在するサンムンドン市場で商売をしていたことにちなんでいる。同所はソウル特別市北東部の道峰区(トボンク)にあり、ソウルオリンピック開催年の1988年の恋模様を描いたドラマ「応答せよ1988」の舞台にもなった。

 「ハンギョレ新聞」電子版(25日付)によると、「イカゲーム」の配信後、サンムンドン市場が世界的に有名になり在韓外国人やユーチューバーがカメラを持って大勢訪れるようになった。地元の商人たちは思わぬ人気に喜んでいるが、ドラマのイメージで訪れる人々のせいで市場の近代化計画が白紙に戻されるのではないかという心配も出ているという。

 次回は第2話(エピソード2)を取り上げる。

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