【愛車拝見】ミニカーコレクターの経済アナリスト・森永卓郎は“らしい”愛車所有も意外なこだわり

N-ONE運転席。ドレスアップに興味がなくサッパリ【写真提供:森永卓郎】
N-ONE運転席。ドレスアップに興味がなくサッパリ【写真提供:森永卓郎】

命の危険を感じるほどの大事故を経験

 就職後、初めて自分のお金で車を買いました。職場の先輩が乗っていたダークグリーンのトヨタ・カローラを8万円で譲ってもらいました。安い分ボロくて、ブレーキはしっかりしていたんですけど、すぐにエンストするんです。買って間もなく、交差点で信号が赤から青に変わったので発進しようとしたらエンストし、後続車に追突されちゃった。修理費として3万円もらったのに、自分で金づちで叩いて直したので、実質5万円で買ったようなものでしたね(笑)。

 その後、トヨタ・スプリンタートレノ、スバル・レックス、トヨタ・スターレット、トヨタ・カローラフィールダー、トヨタ・パッソを6、7年ごとに買い換えて乗ってきました。結婚前はカミさんと車でデートしたこともあるけど、どこに行ったかあんまり覚えてないなあ(笑)。結婚して子どもができてからは、子どもを乗せて東松山に化石を掘りに行ったり、霞ヶ浦にブラックバスを釣りに行ったりも。家族サービスといえば、長野や新潟ぐらいまでは自分で運転して移動するので、関越道や上信越道沿いで講演があるときなどは、カミさんと母親を一緒に乗っけて行って、私が現地で仕事をしている間、2人にあちこち観光してもらったりしています。

 18年前には、大きな事故に遭いました。友人と2人、雨の中、彼のトヨタ・ソアラで群馬のゴルフ場に向かって関越道の東松山付近を走っていたとき、横を走るライトバンがスリップして私たちの乗る車に向かってきたんです。友人はそれを避けようとしてスリップし、左右のガードレールにカン、カン、カン……とぶつかって、最後は車体の前部も後部も吹き飛ばされ、キャビンしか残らなかった。私は途中で気を失ってしまったのですが、友人は無傷で、ゴルフコンペの幹事だったから、そのままタクシーでゴルフ場へ駆けつけゴルフもして帰ったそうです。さすがに車がスリップしたときは、自分の人生が走馬燈のように過ぎったそうですが……。

 やはり事故は怖い。車の運転は、周りを見ていると80歳を超えると厳しいかなあと思っています。そのときは原付免許で三輪原付に乗ろうかな。三輪原付なら人を傷つける事故を起こしにくいだろうし、買い物とかには使えます。ちなみに、高級外車にはまったく興味がありません。高級外車を買うことを思えば、いろんなミニカーが何台も買えますからその方がいい。ドレスアップにも興味がありません。車は好きですけど、私にとっては道具。だから、少々擦るぐらいは気にせず乗っています。

□森永卓郎(もりなが・たくろう)1957年7月12日、東京・目黒区生まれ。80年、東京大学経済学部経済学科を卒業し日本専売公社(現・日本たばこ産業)入社。88年、日本たばこ産業から三井情報開発総合研究所、91年には三和総合研究所へ転職し研究員として勤務すると同時に、90年代後半からは経済アナリストとしてテレビなどメディアで活躍している。2006年から獨協大学経済学部教授。家族は2歳下の夫人と息子2人で、長男・康平氏(36)も経済アナリスト。

次のページへ (4/4) 【画像】森永卓郎さんの愛車はちんまりとかわいいエンジ色のN-ONE
1 2 3 4
あなたの“気になる”を教えてください