【愛車拝見】ミニカーコレクターの経済アナリスト・森永卓郎は“らしい”愛車所有も意外なこだわり

グランド・キャニオン【写真:Getty Images】
グランド・キャニオン【写真:Getty Images】

大学の卒業旅行では同級生と米国一周

 免許取得は、当時の大学生の大半がそうだったように、大学入学後すぐ。車にはそれからずっと乗っています。それで、ほとんどの学生はお金がなくて3万とか5万で中古車を買って乗っていました。私は家にあった父親の車を借りていました。父は新聞記者で、私が幼い頃は欧米に赴任していたので、オーストリアのウィーンでフォルクスワーゲン・ザ・ビートルを買って乗り、それを帰国時に持って帰っていたんです。でも、すごく乗りにくくて(笑)。

 私が免許を取得して数か月後にはフォルクスワーゲン・ゴルフに乗りかえたんですけど、このゴルフはよく故障していました。第三京浜を運転中、前の車を追い越そうと、シフトダウンして3車線の右端の追い越し車線に移ったら、突然、クラッチのワイヤーが切れちゃったことも。慌てて一番左の車線の外側の路側帯に停めようとしたのですが、周りは100キロぐらいで走るなか、駆動力のない車を……怖くて心臓が止まりそうでした。

 楽しかったといえば、大学4年のときに行った卒業旅行。同級生と3人で、1か月かけて米国一周して、最後の2週間は大陸の西側をバカでかいアメ車のレンタカーで移動したんです。3人中2人は初心者だったので、グランド・キャニオンを運転していたときハンドル操作を間違え、あと10センチ横にズレていたら真っ逆さまに崖から落ちるところだった、なんて体験も。ちなみに、その運転していた友人はニューヨークに着いていきなりカバンを強奪されるという被害に遭い、ラスベガスで盗られたのとほぼ同額を取り戻したという逸話の持ち主。後に、超大手証券会社の役員にまで昇進したんですよ。

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