2期生と踏み出す第一歩 STU48が向かう次なる未来「新しい形を作っていきたい」
瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は、20日に7thシングル「ヘタレたちよ」をリリース。AKB48と兼任する岡田奈々は兼任解除により、これが最後の楽曲参加となる。全員昇格を果たした2期生の印象、STU48第2章への思いを岩田陽菜、甲斐心愛、瀧野由美子、中村舞、福田朱里の5人に聞いた。
STU48「ヘタレたちよ」特別インタビュー【後編】
瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は、20日に7thシングル「ヘタレたちよ」をリリース。AKB48と兼任する岡田奈々は兼任解除により、これが最後の楽曲参加となる。全員昇格を果たした2期生の印象、STU48第2章への思いを岩田陽菜、甲斐心愛、瀧野由美子、中村舞、福田朱里の5人に聞いた。(取材・文=小田智史)
――STU48の1期生で初代キャプテンも務めた岡田さんは、今回のシングル活動を最後に、兼任解除になることが発表されました。甲斐さんは、先日の「STU48 2021夏ツアー 打ち上げ?祭(仮)」で涙を流す場面もありましたね。
甲斐心愛(以下、甲斐)「なぁちゃんはSTU48が始まったときからずっと、1期生として私たちと一緒にやってきてくれました。今回のシングルで最後と聞いたときは、その事実を受け入れられない自分がいました。でも、なぁちゃんが(私たちを)信じてくれているからこそ、兼任解除を決断したと思うので、その思いを壊さないように、みんなで守っていきたいです」
瀧野由美子(以下、瀧野)「奈々さんはコンサートなどで現場にいると、リハーサルからみんなの雰囲気が違ったり、いるだけで空気を変えることができる存在でした。全体を引き締めるような役割は奈々さんの姿をずっと見てきた1期生・ドラフト3期生が2期生に受け継いでいかないといけない。奈々さんの役割を誰か1人が背負うのではなくて、全員で少しずつ意識を変えていけたらいいなと思います」
――福田さんは副キャプテンとして、岡田さんの兼任解除の話をどのように受け止めましたか?
福田朱里(以下、福田)「今回のミュージックビデオ(MV)撮影のときに初めて、『なぜ副キャプテンに指名してくれたんですか?』って聞いたんです。打診されたときは『よろしくね』って言われて、『分かりました』みたいな感じで、今までは理由を知らなかったんです。『ふくちゃん(福田)はファンの方のことを考えられるから、メンバー目線でも、ファンの方目線でも考えて、メンバー同士のつなぎ役になってほしい』と言っていただきました。これまではどうしても奈々さんとお話するときに緊張しすぎてしまっていたんですが、そういうときでも私のことを見てくれていたし、メンバー1人1人のことを見てくれていたんだなって。やっと緊張がほぐれてきちんとお話できるようになってきたのに、今いなくなってしまうんだというのがすごく寂しいです。
でも、副キャプテンを任せていただいたからには、キャプテンのみちゅ(今村美月)と一緒にみんなを引っ張っていく立場として全力で頑張りたいし、メンバーの口からは言いにくいであろうことを、代わりに言ってあげられる存在になりたい。そして、奈々さんがAKB48さんのほうで、『もう少しSTU48にいれば良かった』と悔しがってもらえるくらいに、大きなグループにしていきたいと思いました」
――中村さんはドラフト3期生の立場から感じたことはありますか?
中村舞(以下、中村)「(第3回AKB48グループ)ドラフト会議のときに奈々さんがくじを引いてくださって、私はSTU48に入ることができました。もし引いてくださっていなかったら、私はたぶんSTU48にいなかったと思うので、奈々さんは運命の人だと思っています。奈々さんがSTU48から離れても、当時の思い、今の思いはずっと忘れません。私にとってはお母さんみたいな存在なので、期待に応えられるように頑張っていきたいです」