東映アニメーション、「愛の不時着」「パラサイト」の韓国「CJ ENM」と業務提携発表

東映アニメーションは12日までに韓国の総合エンターテインメント企業「CJ ENM」とグローバルコンテンツ創出のための戦略的なパートナシップ協定の締結合意を発表した。両社の豊富なライブラリや企画・製作リソースの相互活用により、グローバル市場向けのトランスメディア・コンテンツの創出や両社の強みを生かした事業を進めていく。

東映アニメーションとCJ ENMが業務提携
東映アニメーションとCJ ENMが業務提携

アニメ化、実写化などを2023年から順次展開

 東映アニメーションは12日までに韓国の総合エンターテインメント企業「CJ ENM」とグローバルコンテンツ創出のための戦略的なパートナシップ協定の締結合意を発表した。両社の豊富なライブラリや企画・製作リソースの相互活用により、グローバル市場向けのトランスメディア・コンテンツの創出や両社の強みを生かした事業を進めていく。

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「新規作品」をはじめ、両社のヒット作の「アニメーション化」と「実写化」を含め、合計3ラインで共同企画・開発・製作・投資を行い、2023年から順次展開することを目指していく。

 東映アニメーションは日本最大のアニメーション製作会社。1956年の創業以来半世紀以上にわたり、日本アニメーションのパイオニアとして、劇場作品255本、テレビ作品228本、総話数約1万3100話に及ぶ日本最大・世界有数の規模のアニメーション作品を製作してきた。代表作は、「白蛇伝」、「マジンガーZ」、「銀河鉄道999」、「ドラゴンボール」、「美少女戦士セーラームーン」、「ワンピース」、「プリキュアシリーズ」など。

 一方のCJ ENMはドラマ、放送、映画、アニメーション、音楽、舞台・ミュージカル、動画配信サービス等を展開する韓国最大の総合エンターテインメント企業。第92回アカデミー賞授与式にて最多4部門(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)を受賞した「パラサイト 半地下の家族」の投資・配給社であり、また日本でもっとも話題作となった「愛の不時着」、「ヴィンセンチォ」、「サイコだけど大丈夫」、「ミセン~未生~」そして日本でもシリーズや映画としてリメイクされた「ボイス」等数々の作品を作り出してきた。韓国のみならずグローバル市場でも同社の高い映像コンテンツ企画・製作能力そして作品クオリティーは認められている。

 今回の取り組みについて、東映アニメーション執行役員の鷲尾天エグゼクティブプロデューサーは「業務提携が出来ることを大変嬉しく思います。CJ ENMのグローバル市場で実績抜群の実写に関する企画・製作力とトレンドを創出しグローバル市場へ拡散する力、そして弊社のヒットアニメ製作力とIPをワンソース・マルチユースで展開する力を、相互活用し、世界に受け入れられる新しい作品を協力して作っていきたいと思います」とコメント。

 また、CJ ENMの常務取締役の李鍾旻(イ・ゾンミン)氏は「東映アニメーションのIPは全世界に子供はもちろん大人まで、幅広い強力なファン層を有しているのでドラマや映画へのトランスメディア展開となったとき非常に大きな波及力を及ぼすことができる。同様にCJ ENMの5000本以上のIPも東映アニメーションには無限な想像力の宝庫になることを期待している」と述べた。

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