1964年の東京五輪で金メダルに輝いた女子バレーボールチームを追ったドキュメンタリー映画「東洋の魔女」（原題： Les Sorcieres de l’Orient）が、12月11日より東京・渋谷ユーロスペースほかで全国順次公開される。アニメ「アタックNo.1」の鮎原こずえと、“魔女たち”がコート上で躍動する姿を描いたポスタービジュアルが解禁となった。

　1960年代に世界から“魔女”と恐れられた彼女たちの秘密と、彼女たちのその後を追った作品。

　ポスタービジュアルを撮影したのは、「誰も知らない」（2004）などで知られる名カメラマン・山崎裕。

　監督は、クリス・マルケル幻の初監督作を再構築した「オリンピア52についての新しい視点」（13）や、伝説的テニス選手ジョン・マッケンローを追った「完璧さの帝国」（18）など、フッテージドキュメンタリーの分野で高い評価を得てきたフランスの奇才ジュリアン・ファロとなっている。

　市川崑の「東京オリンピック」（1965）からカンヌ映画祭グランプリ作品「挑戦」（63）、さらにはアニメ「アタック NO.1」（69-71）や、戦後日本の風景までをふんだんに織り交ぜ、単なるノスタルジーに収まらない新たな「東洋の魔女」像を浮き彫りにしていく。