退職を決めた後、実は第2子を授かりました。今、妊娠7か月。性別はまだはっきりしていません。第1子は男の子なのですが、もし第2子も男の子だったら怖～い！と（笑）。男の子は活動量が多いので元気に動き回り、家の中は毎日、運動会で流れる音楽が流れているみたいな感じなんですよ。母に聞くと、私も元気に走り回る子どもだったそうなので、「あ～私の子なんだな」と思いますが、これが2倍になるのか、と思うと……（笑）。でも、それは冗談半分。男の子でも女の子でも、家族が増えることをとても楽しみにしています。

　もちろん、今の時代、何が起こるか分かりませんから、私も辞めるに当たって不安はありました。主人にも相談しました。主人は私に仕事を辞めて家庭に入ることを望む人ではなく、「好きなようにしていい」と言ってくれたのですが、共働きでの子育てはやはり大変ですから、我慢してた部分もあったと思います。実際、退職前は私がいない間、夜泣きする息子に対応してくれたのは主人ですから、忙しくて疲れた顔をしているときなどは、私も悟ってできる限りのことをしてあげたいと思いましたね。両親は「辞めるなんてもったいない」と言っていましたが、子育ての大変さもよく理解してくれていますから、今は私がお仕事で家を空けるときは、母が手助けしてくれています。

　退職しフリーになってからは、まず窓口となるホームページを作ることから始め、セミナーやイベントの司会や取材、打ち合わせなどを週2回ほどさせていただいています。古巣のテレビ東京が東京五輪で人手が足りなくなったときに呼んでくれたりもしました。マイペースで1本1本お仕事をして請求書を起こしていると、「今月はがんばったなあ」と思えて、局員時代とは違う充実感があります。今は働き方改革が求められ、フリーになり自由な働き方をする人が増えている時代。私にとっては、これくらいがちょうどいいライフワークバランスだなあ、と感じています。

　子どもとの時間が増えたこともうれしいです。息子は今、プールや空手、ピアノを習っているので、レッスンに付き添ったり、夜、絵本の読み聞かせをしてあげたりしています。並んでテレビを見ていると、10分おきに「ママ、だ～い好き！」と言ってくれるんですよ。まさに、息子は恋人（笑）。パパはやきもちを焼いて、息子に「パパは？」と聞いて「パパ、だ～い好き！」と言ってもらおうとしていますね。主人はとても優しく、尊敬できる理想の夫。息子は主人の優しい面を継いでいるので誇らしいです。