元仮面ライダー俳優、脱二枚目OK 松田悟志「三枚目と言っていただくことも光栄」

松田悟志は中村雅俊と同じ事務所に所属することになった【写真:荒川祐史】
松田悟志は中村雅俊と同じ事務所に所属することになった【写真:荒川祐史】

12月には43歳に 目標は「代えのきかない俳優を目指す」

 中村雅俊も1月に同じ事務所に所属した。最近は話していないが共演経験はあるという。

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「本当に年齢が分からないですよね。僕が生まれたときにはもう俳優をやられていた方ですが、今も少年のように目が輝いておられます。すてきな人。今回、同じ事務所に僕が入る際には、なるほど、ここに中村さんは心を打たれたのかと、確認作業をしているような感覚でした。あれだけの方が選んだ会社というのは僕の中で大きかったです。今年の中村さんのご活躍もずっと見ています。こんなにバラエティー番組で中村さんを見ることは今までありませんでしたが、すごくいい形で出られていて、事務所のデザイン力を感じました」

 釣り以外にもバスケットボールや絵画と趣味や特技が豊富。12月には43歳になる。人としても俳優としても円熟期。今後、どんな生き方をしたいと考えているのか。

「僕は、俳優という仕事を大きな道路だと決めて走っています。それにプラスしてYouTubeで釣りをやっている車線、絵を描く車線などいくつかの車線があります。今後、バラエティーという車線が増えても真ん中の俳優という大通りと各車線、全部を同時進行で並走するのが、僕の一番楽しい生き方。休日が月に1日だとしても釣りに行きますし、それが、次の1か月の僕のエネルギーになるんです。1日しかない休みだから寝ますという生き方はしてきませんでした。趣味と仕事は表裏一体。新しい刺激をどんどんオレにくれ、というのが僕の生き方です」

 俳優としてはどうだろう。

「20代のころは何歳までに大河ドラマに出て、いつまでに朝ドラに出てとか、年表のように計画を立てていました。でも、こう歩もうと思ってもなかなかそうはいかないですよね。30歳で織田信長をやりたいと言ったところで、役があるとは限らないですから。で、ある時期から僕はすごくシンプルな答えにたどり着いたんです。それが代えのきかない俳優・松田悟志になること。この役は松田以外にないと言われるポジションをつくる。そういう存在になろうとずっと努力をしています」

 一言もしゃべらない役がよく来るとし、そういう役のイメージで見られることに対し「1回イメージをぶち壊し、構築し直すのが今、一番やりたいこと」とも語った。

「僕は認知度のレイヤー(層)ということを意識しています。昔、バラエティーに出ると、話した分だけ素が出て、俳優としては消耗して終わると言われたことがあります。本当にそうでしょうか? それでは自分の幅は広がらず、どんどん先細ってしまいます。僕は認知度の層が多ければ多いほどいいと思っていて、最終的に俳優が芯の部分にあればそれでいいと考えています。芯の部分が代えのきかない存在になるために、これからも努力を重ねて行きます」

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