松井玲奈、夢だった島本理生作品での主演が実現 映画「よだかの片想い」が22年に公開

女優の松井玲奈が主演、俳優の中島歩が共演の映画「よだかの片想い」が2022年に新宿武蔵野館ほかで全国公開することが分かった。

主演の松井玲奈(右)と中島歩【写真:(C)島本理生/集英社、2021映画「よだかの片想い」製作委員会】
主演の松井玲奈(右)と中島歩【写真:(C)島本理生/集英社、2021映画「よだかの片想い」製作委員会】

島本作品の大ファンを公言する松井玲奈が念願の主演抜てき

 女優の松井玲奈が主演、俳優の中島歩が共演の映画「よだかの片想い」が2022年に新宿武蔵野館ほかで全国公開することが分かった。

 18年に「ファーストラヴ」で第159回直木三十五賞を受賞し、これまでにも「ナラタージュ」「Red」などの著作が映画化されてきた作家・島本理生の傑作恋愛小説「よだかの片想い」(集英社文庫)の映画化が決定した。映画「わたし達はおとな」に続く、“(not) HEROINE movies”の第2弾作品として、22年に全国公開となる。

 物語の主人公は、理系女子大生の前田アイコ(松井)。顔の左側にはあざがあり、幼いころから、からかいや畏怖の対象にされ、恋や遊びはあきらめていた。大学院でも研究一筋の生活を送っていたが、「顔にあざや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本が映画化されることになり、友人の編集者の手引きで、監督の飛坂逢太(中島)と会う。

 話をするうちに飛坂の人柄に引かれ、作品にも感動するアイコ。飛坂への片想いを自覚してから、不器用に距離を縮めていくが、相手は仕事が第一で、女性にも不自由しないタイプ。アイコは飛坂への想いを募らせながら、自分のコンプレックスとも正面から向き合うことになる……といったストーリー。

 主演を務める松井は小説家としても活躍し、読書好きとしても知られている。かねてより島本作品の大ファンを公言、「よだかの片想い」は松井自身が初めて接した島本作品でもある。実写化するときは是が非でもヒロインのアイコ役をやりたいと、熱望し続けていた。

 共演の、アイコが思いを寄せる飛坂役には、15年に公開された初主演映画「グッド・ストライプス」(岨手由貴子監督)で第7回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞するなど活躍を見せる中島。メガホンをとるのは、新鋭・安川有果だ。さらには、脚本家として精力的に活動する城定秀夫が今作の脚本を手掛ける。

次のページへ (2/2) 安川有果監督「松井さんの魅力がそのままこの映画の魅力」
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