【ズバリ!近況】「踊る大捜査線」北村総一朗が明かすコロナ禍の生活 若者のワクチン接種に持論も
織田裕二(53)主演で人気を博した刑事ドラマ「踊る大捜査線」(フジテレビ系)。主役だけでなくバイプレーヤーたちにも注目が集まるほどで、1997年の放送後、スペシャルドラマや映画、舞台までも制作された。本作でひょうひょうとして憎めない神田総一朗湾岸署署長役を演じブレークしたのが俳優・北村総一朗さん(85)。還暦を過ぎてのブレークだったことも話題になった。北村さんはコロナ禍の今、どうしているのだろうか――? 北村さんに都内の喫茶店で話を聞いた。
80歳を過ぎてからは舞台演出に注力している
織田裕二(53)主演で人気を博した刑事ドラマ「踊る大捜査線」(フジテレビ系)。主役だけでなくバイプレーヤーたちにも注目が集まるほどで、1997年の放送後、スペシャルドラマや映画、舞台までも制作された。本作でひょうひょうとして憎めない神田総一朗湾岸署署長役を演じブレークしたのが俳優・北村総一朗さん(85)。還暦を過ぎてのブレークだったことも話題になった。北村さんはコロナ禍の今、どうしているのだろうか――? 北村さんに都内の喫茶店で話を聞いた。(取材・構成=中野裕子)
今年で86歳になりますし、僕はだいたい気管支が弱いから医者に「コロナにかかったらイチコロだよ」なんて脅されましてね。そのうえ、せっかくワクチンを打ってもブレークスルー感染するとか、6か月たったら効果が落ちるとか、なんていわれているでしょ。怖いから、感染しないよう注意して生活しているんです。つまり、ほとんど何もできない。マスクを2時間つけっぱなしで舞台や映画を見るのも耐えられないから、足が遠のいちゃうし。つらいですよ。僕はお酒はもともと飲めないけど、人と飯を食って話をしたり、稽古場に行ってみんなの芝居をみたりもしたいよね。
ドラマや映画出演の話もいただくんだけど、コロナが怖いし、年だから何でも自由に演じられるわけじゃない。気持ちは若くても、階段を駆け上る、とか、走る、とか無理だから。無理するより好きなことを、できる範囲でやろうと思ってね。それで、80歳を過ぎてからは演出に力を入れています。これまで素晴らしい演出家に教わってきたので、若い人たちにつなげたい気持ちもあるし、若い人とやるのはとっても楽しい。この3月にコロナでできなくなった芝居ーー所属する劇団昴の「一枚のハガキ」という舞台の演出を、来年3月にする予定です。演出は4作目。無事に幕が開けること、それが今の僕には生きるエネルギー、目標だね。
でも、打ち合わせも稽古もできないから、困ってますよ。仕方がないから、今は毎朝9時に起きて散歩をしたり、本を読んだり、テレビを見たり。ネタになるような話がなくて、申し訳ないですね。散歩は朝食後、近所の川沿いを毎朝40分。4000歩は歩いています。周りに人がいないときはマスクを顎へおろし、自然の空気を胸いっぱい吸って深呼吸したりして、前から人が来たらすれ違う寸前にサッとマスクを着ける。前から歩いて来た人も同じでさ。窮屈な世の中だよねぇ。