葉加瀬太郎、笑いあり感動ありの全国ツアーがスタート 今年は「いつもと違う?」「何回も見に行ける」
ソロデビューから25年目を迎えたバイオリニストの葉加瀬太郎が11日、「松戸・森のホール21」(千葉県松戸市)で全国ツアーをスタート。コロナ禍で限られた人数となった観客を前に「こんな時期にコンサートに来てくだった皆様に全力でお応えします」と深々と頭を下げ、笑いあり感動ありの演奏で魅了した。
「葉加瀬太郎コンサートツアー2021~SONGBOOK~」開幕
ソロデビューから25年目を迎えたバイオリニストの葉加瀬太郎が11日、「松戸・森のホール21」(千葉県松戸市)で全国ツアーをスタート。コロナ禍で限られた人数となった観客を前に「こんな時期にコンサートに来てくだった皆様に全力でお応えします」と深々と頭を下げ、笑いあり感動ありの演奏で魅了した。(取材・文=福嶋剛)
最新アルバム「SONGBOOK」の発売を記念して、全国37会場(42公演)を回る「葉加瀬太郎コンサートツアー2021~SONGBOOK~」。昨年、新メンバーを迎えた全国ツアーで演奏の楽しさを再発見した葉加瀬は、そのままツアーのメンバーでニューアルバムを制作した。「新しく加わったメンバーと、30年来一緒にやってきたメンバーの奇跡の融合」と自ら語った作品は、今後ライブの定番間違いなしの新曲や躍動感あふれる代表曲の最新バージョンが収録され、今回のツアーでお披露目となった。
開場は午後1時15分。夏が戻ってきたような晴天の下、整列入場がスタート。広大な緑地の中にあるコンサートホールということでファンは広く間隔を空けながら待機している。順番を待っていたお客さんに話を聞いた。
以前はよくコンサートに出かけたという60代の女性は地元に葉加瀬がやってくると知り、友人とチケットを取ったという。「葉加瀬さんは話術が面白くて楽しみなんです。色んな人のコンサートに行くことが私の楽しみでしたが、コロナの影響でまったく行けなくなってしまい。やっと生で見られるので楽しみたいと思います」
娘と孫を連れて親子3代で初めて葉加瀬のコンサートに来たという70代の女性は「いつも明るいところが大好きで、CDもよく聞いています。長く家から出られなかったので近所でコンサートがあると分かってみんなで見に行こうって」とコンサートを待ちきれない様子。
夫婦で葉加瀬のファンだという50代の男性は「今日は妻に誘ってもらったんです。去年はコロナでコンサートに行けなかったので、やっと来ることができました。機内でよくかかっている『Another Sky』を生で聞くのが楽しみです」と話してくれた。
時間をかけて整列入場が終了し、午後2時を少しすぎたところで開演時間となった。
場内が暗転し、青くかすんだステージにバンドメンバーが現れる。BGMが止まり中央にスポットライトが当たると黒のタキシードにグレーのコートを着た葉加瀬が登場。大きな拍手が起こり「情熱大陸」(TBS系)のエンディングテーマとして長く親しまれている「エトピリカ」からスタート。歓声を上げたいところをグッと我慢してステージの音に負けないくらいの大きな拍手を葉加瀬に送るお客さん。
「ようこそいらっしゃいました。心から感謝申し上げます」演奏を終えた葉加瀬が深々と頭を下げる。「(ツアー)初日にいらっしゃる皆さんは“怖いもの見たさ”なんでしょうね。いつも言ってますが、僕は(初日が)一番苦手なんです(笑)」ユーモアを交えながらステージ、そしてお客さんの緊張を和らげる。
続けて全日空ANAイメージソングとして機内でもおなじみの「Another Sky」を演奏。日本を代表するドラムス・屋敷豪太の軽快なリズムとバンドメンバーのゴージャスなサウンドに乗せて、まるで一緒に空を飛んでいるかのような気持ちの良いメロディーを奏でる葉加瀬。その後も最新アルバムからの楽曲を次々と披露して前半が終了。