木村拓哉が主演する映画「マスカレード・ナイト」（鈴木雅之監督）の完成披露試写会が7日夜、東京・後楽のTOKYO DOME CITY HALLで行われ、木村や長澤まさみら14人が勢ぞろいした。

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　本作はベストセラー作家・東野圭吾氏の「マスカレード」シリーズの映画化第2弾。2019年の「マスカレード・ホテル」（興行収入46.4億円）から2年、大みそかの一流ホテル「ホテル・コルテシア東京」を舞台に、破天荒な潜入捜査官・新田浩介（木村）と真面目なホテルマン・山岸尚美（長澤）が再びバディを組み、殺人事件を解決する。

　予告編上映が終わると、スクリーンが上がり、ベネチアンマスクで顔を隠した総勢14人がシックな装いで登場。木村は黒のタキシード、長澤は膝をのぞかせた黒のワンピース姿。赤じゅうたんが敷かれた階段を降りると、キャノン砲がステージに向けて発射されるというゴージャスな演出だった。

　木村は「この状況下で皆さんとお会いする機会が減っているので、お会いできることをうれしく思います。スタジオで一堂に会したことはないので、（これだけのメンバーが集まるのは）初かもしれない。皆さんと一緒に作業するのは楽しい」と話した。

　劇中では、中村アンを相手にアルゼンチンタンゴにも本格挑戦。「最初は凹むくらいできなかった。パートナーと一緒に練習させてもらって、光が見えた。お相手に恵まれたと感謝しています。（中村は）酔い止めを飲んで、やっていると聞いて、心配になってしまった。ガッツが半端なく、モチベーションが上がった」と振り返った。

　撮影はコロナ禍の今年1月だったが、「キャストだけではなく、パーティーシーンに参加してくださったエキストラの方々まで気を配ってくれた。誰かが感染しても撮影が止まってしまう。スタッフ、皆さんが日頃のケアをしてくれた」と感謝した。

　長澤との2年ぶりのバディに「最高っす」というと、長澤も「私も最高です。（木村は）責任を感じながら、やってくださる方。座長としての信頼感と安心感は200％。もっとかもしれません。すごく大きい方で、集中力のある現場になるので、ありがたい。刺激になるし、楽しくお芝居ができる」と絶賛。

　長澤が、その話を沢村一樹に振ると、沢村は「ごめん、（長澤の）膝しか見ていなかったので、聞いていなかった」とエロぶりを発揮。長澤は「何やっているんですか！　沢村さんは、（劇中でも）困ったお客さん役だったのです」と言うや、沢村は「ネタバレになりますけども、せっかくお越しいただいたのだから、犯人を聞いて帰ります？」といい、司会者から「絶対にやめてください」と止められ、笑いを誘う一幕もあった。

　最後に、出演者を代表して木村は「スタッフ、キャストがつらい状況下で無事に撮り切りました。作り上げたものを受け止めてほしいと思います」とアピールした。

「マスカレード・ナイト」は9月17日より全国東宝系にて公開される。