混迷のWWEランブル戦 王座挑戦権を獲得したのはマッキンタイアとシャーロット!

世界最大のプロレス団体・WWEが26日、テキサス州ヒューストンで「ロイヤルランブル」を開催、ミニッツメイド・パークに4万2千715人の大観衆を動員した。

強豪レスナーをリング外に出したドリュー・マッキンタイア (C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.
強豪レスナーをリング外に出したドリュー・マッキンタイア (C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

狙うは世界最大の祭典「レッスルマニア」での王座挑戦権

 世界最大のプロレス団体・WWEが26日、テキサス州ヒューストンで「ロイヤルランブル」を開催、ミニッツメイド・パークに4万2千715人の大観衆を動員した。

「ロイヤルランブル」とは30人参加時間差バトルロイヤルを表わす試合形式のこと。これがそのままPPVイベントの名称になっており、ランブル戦をはじめ、タイトルマッチや遺恨決着戦などさまざまなカードがラインナップされる。また、「ロイヤルランブル」は年間最大の祭典「レッスルマニア」の起点にもなっており、ランブル戦の勝者が「レッスルマニア」でタイトルに挑戦するのが通例。1988年にスタートした恒例のイベントは今年で33回目を迎え、2018年からは男女ともランブル戦がおこなわれるようになっている。よって今回も、男女のランブル戦が大会の中心を担っていた。

 メインでおこなわれた男子ランブル戦は、WWE王者ブロック・レスナーが一番手で登場することを前もって発表。30秒ごとに選手が入場し、オーバー・ザ・トップロープによる場外転落で失格となるこの試合で、一番手が最後まで残るのは至難の業だ。実際、一番手での優勝は過去、1995年のショーン・マイケルズと2004年のクリス・ベンワーの2名しかいない。二番手入場での制覇も2例あるのみ(99年のミスター・マクマホン、06年のレイ・ミステリオ)だ。が、レスナーは王者として自ら過酷な道を選択。勝者の挑戦を待つのではなく、ランブル戦史上3人目の偉業で絶対的な強さをアピールしようとしたのである。

 そしてレスナーは、次々とスーパースターたちをリング下に落とし失格させていく。二番手アライアスから5人目のジョン・モリソンまで一気に4人抜き。一時的に1VS3のハンディ状態になるも、インターコンチネンタル王者・中邑真輔を含む9人を連続で撃破した。スープレックス、ラリアット、F5が乱舞するリング上は、まさにレスナーのひとり舞台。結局、最多記録更新となる13人をイリミネートしてみせた。しかもスタートからという快進撃だったからすさまじい。

 しかしながらさすがに完走には届かなかった。レスナーは背後からリコシェのローブローを食らうと、16番目にリングインしたドリュー・マッキンタイアのクレイモアキックを食らいリング下に転落。ここで主役が入れ替わった。レスナーをイリミネートした、スコットランド出身のマッキンタイアだ。エッジが11年ぶりの復活で沸くランブル戦だったが、結局最後に残ったのはマッキンタイアだった。ローマン・レインズを葬り初優勝を達成。レスナーを含む6人を退場させての制覇である。

 マッキンタイアは翌日の1月27日ロウにて4月5日「レッスルマニア36」でWWE王座に挑戦することを表明した。さらにはハンディ戦でドク・ギャローズ&カール・アンダーソン組をまとめてフォール。前日の勢いをそのまま見せつける形である。ところが、直後にレスナーが現れF5を敢行、マッキンタイアを大の字にしてみせたのだ。レスナーとマッキンタイア、WWE王座戦への駆け引きが始まった。

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