【ルポ 浅草】東京・浅草のホテルが値崩れ状態 半額でも客室埋まらず 破格値に若者は大喜び
東京メトロ銀座線の田原町駅や浅草国際通り、東武浅草駅周辺を歩くとホテルの多さに驚く。リッチモンドホテル、東武ホテル、ホテルサンルート、ホテル京阪、アパホテル、セントラルホテルなどビジネスホテルチェーンの有名どころがあちこちにそびえ立つ光景は圧巻だ。大手旅行サイトで「浅草」を検索すれば、地図上にホテルの位置と料金がびっしりと表示され、密集状態が一目で分かる。
都道府県またぎの移動に自粛要請 それでも一定数の観光客
東京メトロ銀座線の田原町駅や浅草国際通り、東武浅草駅周辺を歩くとホテルの多さに驚く。リッチモンドホテル、東武ホテル、ホテルサンルート、ホテル京阪、アパホテル、セントラルホテルなどビジネスホテルチェーンの有名どころがあちこちにそびえ立つ光景は圧巻だ。大手旅行サイトで「浅草」を検索すれば、地図上にホテルの位置と料金がびっしりと表示され、密集状態が一目で分かる。
料金は1泊3000円から5000円程度が多いようだ。あるホテルチェーンスタッフは「コロナ前と比べて料金はおよそ半額ほどとなっています。浅草一帯はホテル数が多く、その分競争が激しいのでお客様を呼び込むためには料金を抑えざるを得ません」と明かした。別のホテルスタッフは「宿泊費は曜日によって変動しますが、コロナ前の半額程度にしても客室は埋まらず稼働率は5割から6割ほど。コロナ前は連日満室でしたが、今は観光客が激減しているので仕方ないです」とため息をついた。
こんな事態を招いてしまった背景は何か。日本政府観光局(JNTO)の調べでは、2018年の訪日観光客数は前年比8・7%増の3119万人だった。これを受けて政府は東京五輪が開催予定だった2020年の訪日観光客数の目標を4000万人とぶちあげたため、都内ではホテルなど宿泊施設の開業ラッシュが始まった。
次のページへ (2/4)
ビジネスホテルは軒並み値下げ 半額でも客室埋まらず