「ドラゴン桜」で話題の細田佳央太のバスケ愛が止まらない 五輪男子バスケを徹底振り返り
バスケ競技の魅力は「カッコ悪くなる瞬間がない」こと 次は現地で五輪観戦を
バスケはもっぱら“見る専門”だという細田。中学時代は「練習に全然出れなくて、ベンチでした」と笑うが、過去にドラマ「さくらの親子丼」(20年/東海テレビ)でバスケ部の青年を演じたこともあり、東京五輪を機に実際のプレーへの意欲は上昇中。「本格的にやってみたいなと常に思っているんです。僕のやっていたポジションはアウトサイドが多かったのですが、やっぱり中で身体を当てて仕事をすることが好きでした。3ポイントシュートも好きで、部活を引退してからは練習をするようになりました。部活をやっているときよりも、今の方がモチベーションが高いかもしれないです」と前向きな笑顔を見せる。
バスケットの魅力は何か? 細田は「あんなに狭いコートに、敵味方を含めて10人のプレイヤーがいて、ボールが常に行き交うスポーツ。カッコ悪くなる瞬間がない」と熱く語る。「もちろんシュートが入ったら楽しいですし、ドリブルでもパスでも、オフェンスでもディフェンスでも、ハイライトに何が残るか分からないくらい1個1個のプレーが重要になってきます。流れも変わりやすいので、誰でも入りやすく、魅力に気づきやすいところが一番の魅力です」とバスケ愛を力説してくれた。
次の五輪は24年にパリで行われるが、細田は「NBAでもグローバル化が進んでいる今日、次のオリンピックはアメリカではない国が優勝してもおかしくありません」とニヤリ。「次のオリンピックは、1試合でもいいので生で見てみたいです!」と胸を膨らませた。
8月20日には自身が出演する映画「子供はわかってあげない」(監督・沖田修一)の公開が控えている細田。コロナ禍で公開が1年延期されたが、数々の熱戦に負けない熱い作品に仕上がっているという。
「どの世代、どの年代の方にも見てほしいです。なかなか自由には過ごせない時世下で、物事をマイナスに考えてしまったり、気持ちが上向かないなと思っている人が多いと思います。人と人が会えない、接する機会が減った中でも、人とのつながりの温かさをすごく感じられる作品が、今公開されることがすごく大きいと思っています。人とつながり、出会うことや接することの温かさが『こんなにもいいものなんだ』と、前向きにとらえてもらえたらすごくうれしいです」
□細田佳央太(ほそだ・かなた) 2001年12月12日、東京都出身。小学2年生から活動を開始し、19年に1000人の応募者の中から石井裕也監督作・映画「町田くんの世界」の主演の座を射止めると、数々の映画祭で新人賞を総ナメにした。21年1月には坂元裕二脚本・土井裕泰監督作「花束みたいな恋をした」に出演。21年4月から放送されたTBS日曜劇場「ドラゴン桜」で原健太役を演じて話題を呼んだ、注目の若手俳優。