【ズバリ!近況】次長課長・河本準一が明かした生活保護費受給問題から8年かけてたどりついた新境地

河本準一さんは農作業に必要なツナギやキャップもプロデュース【写真:山口比佐夫】
河本準一さんは農作業に必要なツナギやキャップもプロデュース【写真:山口比佐夫】

仕事を失って時間ができたことが後押しになった

 吉本坂46っていう、秋元康さんと吉本興業がタッグを組んだアイドルグループのキャプテンもやらしてもらっています。2018年に6000人のなかからオーディションで選ばれました。「恥ずかしい」と言うヤツもいるけど、40歳過ぎてアイドルなんて、普通なれないでしょ(笑)。興味もったことは何でも挑戦したい。挑戦しないと花開かんから。CD出して、握手会やったり、ライブやったりしてますよ。

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 母親の生活保護費の問題で一気に仕事がなくなり、時間ができたのも“やりたいことはすぐやる”の後押しになりました。もともと好奇心が強かったので、いろいろやりたい、と思うほうなんです。時間ができたんで、母親が世話になってる岡山の人たちに何かできたらと思って、岡山の児童養護施設や老人介護施設でボランティアをして回っています。子供たちとプロレスごっこしたり、おじいちゃんおばあちゃんとは話をしたり、昔の歌を歌ったり。笑える環境を作れたらいいなと思っています。

 施設では米を贈ると喜ばれると知って、ボクがプロデュースを始めた”準米“を届けたんですよ。この取り組みはボク個人が自腹きってたら続けられないんで、NPO法人国際コンサルティング協会の中谷昌文さんや、コンサルティング会社・EARTH代表の辻敬太さんに協力してもらっています。辻さんは子供の頃、困っている人を助ける経営者を見て憧れてたそうで、「ボクも助けたい」と今年の講演会の売り上げを全額寄付してくれることになりました。

テレビで売れ続けていたら知らなかった世界を生きている

 米作りの手伝いはシンドイですけどね。最初に食べた朝来米を作っている農家さんにお願いしてやらせてもらっているんですけど、田んぼは4反(4000平米弱)あって、追肥のときなんて、20キロものランドセルみたいなん背負って、長いホースを手伸ばしっぱなしにして撒くので、体中痛くなって、何度も心折れそうになりました。でも、土触って、自然の中で汗かいたら気持ちよくて、久々に昼メシがうまい!と思いましたよ。

 病気も母親の問題もなく、あのままテレビにガンガン出続けていたら、今、挑戦できている世界を知らないまま、いつの間にかあきられて……ってことになってたかもしれません。そう思うと不思議な人生。あのままいってたのと、今とどっちが良かったか。死ぬ前に答えが出るんでしょうね。

□河本準一(こうもと・じゅんいち)1975年4月7日、名古屋生まれの岡山育ち。1994年、幼なじみの井上聡らとともにNSC大阪校に入学し、トリオ結成。1995年、井上とのコンビ・次長課長に。2002年10月、東京進出。高い人気を得ていたが、2012年、母親の生活保護費受給問題で露出が激減した。現在は「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(テレビ東京)などにレギュラー出演中。2月5日、東京・新宿FACEで行われる即興エンタメショー「THE EMPTY STAGE GRAND 2020」(2/3~8)でワンマントークを行う。

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