なぜフェラーリが好きなのか―「他と別物」「作り手の情熱」「エンジン音」オーナー証言

まっつんさんの現在の愛車「フェラーリ812GTS」【写真:塩見徹】
まっつんさんの現在の愛車「フェラーリ812GTS」【写真:塩見徹】

数多くのスーパーカーに乗ってもやっぱりフェラーリに戻る理由とは?

 黄色の“フェラーリ812GTS”に乗るのは通称“まっつん”さん。普段は投資家などさまざまな顔を持ち、過去にはバラエティー番組に出演し、そのゴージャスな生活ぶりに視聴者のひんしゅくを買ってしまったというが、彼の原点は車好き、そしてカスタム好き。同じパッションを持ったYASUさんにほれ込み、現在はSCJのメンバーとして活動している。

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まっつん「もともと僕は、ガンダム好きで、WRCや四駆(4WD)も好きだったので、インプレッサやランサーエボリューションをガンダムっぽくガチガチにカスタムするのが趣味だったんです。フェラーリを知ったのは中学生か高校生の頃、YASUさんがディーノをいじっているホームページを見つけて面白くてファンになりました。もちろんフェラーリは、手の届かない高価な車なので、ずっと国産車をカスタムして走っていたんですが、社会人になってポルシェを買えるようになりました。それからもYASUさんをずっと追いかけて、イベントがあるたびにスーパーカーを見に行ったりしていたんですが、仕事も下積みから始めて一生懸命お金をためて、ようやくフェラーリを手に入れました」

 憧れのフェラーリを手に入れたまっつんさんはYASUさんと意気投合してSCJのメンバーとして一緒に活動を始めることに。しかし、フェラーリの魅力に取りつかれるものの、これまで同様、はじめはガチガチにカスタムをしたという。そこではじめて気付いたのが、ノーマル状態の素晴らしさだった。

まっつん「今までは車をガチガチにいじるのが良いってずっと思っていたんでが、フェラーリってきちんと作られていて、いかにカスタムしたところで、ノーマルにはかなわないって分かったんです」

 その後15年ほど、ランボルギーニやベントレー、マセラッティとさまざまなスーパーカーと付き合ったが、最終的にフェラーリに戻ってきたという。その理由について聞くと。

まっつん「やっぱりいろんな意味でブランドなんだと思います。愛情のない言葉に聞こえるかもしれませんが、そうじゃなくて、あくまで個人的な感想に過ぎないのですが、フェラーリと他のスーパーカーは、全く別物だという印象なんです。ランボルギーニもこれまで3台乗って、もちろんそれぞれに個性があって好きでしたが、やっぱり1番最初に購入したフェラーリF355スパイダーの音が忘れられなかったんですよ。今は乗りやすい車というイメージなんですが、僕と同じような印象を持つフェラーリファンもいっぱいいて、フェラーリ自体の数が少ないから、良いものは取り合いになるんです。だから他の車よりもリセールが良いというところもあると思います」

SNSでも人気の高い“メカニック女子”から見たスーパーカーの魅力とは?

 YASUさんと一緒に「日本スーパーカー協会」の事務局スタッフとして活動を盛り上げる通称“のんちゃんR”さんは、カスタマイズした日産GT-R(R35GT-R)に乗るSNSでも人気の高い“メカニック女子”として知られている。

のんちゃんR「他にもたくさんすてきな車はありますけど、スーパーカーの魅力って、やっぱり子どもから大人まで誰が見てもかっこいい! 速い! そんな刺激をたくさんもらえる夢が詰まった車ですよね。その中でフェラーリっていうと、個人的には“品が良い”というイメージがあります。もちろん乗っている人にもよりますよ(笑)。でも、憧れの男性からフェラーリに乗ってデートに誘われたら最高にうれしいですね」

次のページへ (3/5) ブランドの上にあぐらをかかない貪欲な姿勢に共感
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