日本屈指のパワー戦士は元ジュノンボーイ 涙活でリセットしリングで大暴れ

DDT「KING OF DDT2021」トーナメントのファイナリスト「マッスル・ボーイ」火野裕士の存在感はすさまじかった。坂口征夫、HARASHIMA、樋口和貞とDDTの誇る強豪を次々と退け、決勝戦に進出。竹下幸之介に敗れはしたものの、火野の圧倒的なパワーには竹下もタジタジとなるシーンが続出した。

笑顔に元ジュノンボーイの面影が残る火野裕士【写真:柴田惣一】
笑顔に元ジュノンボーイの面影が残る火野裕士【写真:柴田惣一】

素顔はおしゃれな火野裕士、まるでVシネマのスターのようでクール

 DDT「KING OF DDT2021」トーナメントのファイナリスト「マッスル・ボーイ」火野裕士の存在感はすさまじかった。坂口征夫、HARASHIMA、樋口和貞とDDTの誇る強豪を次々と退け、決勝戦に進出。竹下幸之介に敗れはしたものの、火野の圧倒的なパワーには竹下もタジタジとなるシーンが続出した。

 これまでも、K-DOJO、FREEDOMS、W-1、ZERO1など各団体の看板ベルトを奪取。DDTでも第41代KO-D無差別級王座に君臨。2003年のデビュー以降、大暴れをしてきた。

「和製ディック・ザ・ブルーザー」とも言える、岩のような山のような恐るべき肉体と底なしのパワーの持ち主で「マッスル・モンスター」関本大介や「ピッサリ」岡林裕二とはまた違ったゴツゴツ感と威圧感を誇る勇姿は頼もしいばかり。

 そのコメント力も高い。短くも相手の痛いところを鋭くえぐり取る。パワーとスマートさを併せ持った「マッスル・ボーイ」である。リングを離れると、被災地に救援物資を運ぶなど、さまざまなボランティア活動にもいそしんでいる。リング上とは違った面を披露しているが、その素顔はおしゃれなのだ。

 かつて、ファッション雑誌「JUNON」の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でランクインしたこともあるのだから本物。今のぶ厚い体からは想像もつかないスレンダーボディーをしていた。

 コロナ禍の前に、酒席に登場した出で立ちに思わずうなってしまった。帽子、時計、靴、鞄、上から下まで全身、白でトータルコーディネート。とにかくカッコ良かった。寡黙でちょっと陰のある感じも、まるでVシネマのスターのようでクールそのものだが、実は、とても涙もろいという意外な一面がある。

次のページへ (2/3) ある日の飲み会で火野に異変「うわぁ~ヤバい」
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