K-POPアイドル育成クラス 生徒がコロナ前の5倍に激増 ダンス校「予想もしなかった」
表情の作り方指導で引きこもりから脱出
“キオくん”のようにK-POPダンスを始めて快活になる生徒は多いという。「K-POPダンスには表情演技も重要な要素なので、表情の作り方も指導しています。表情が明るくなると内面も明るくなるのか、消極的で暗かった子が積極的になったり、中には引きこもりから抜け出すことができた子もいます。表情を磨くことやクラスの仲間とフォーメーションを組んだりすることによって人とのコミュニケーションの楽しさを学んだようですね」(同)
困難な道への挑戦と努力が人生に役立つ
今後のスクール運営については「この先もK-POPの人気は続くでしょうから生徒数が減ることはないと見ています。今年で9年目になりますが、これからもK-POP専門ダンススクールとして10年、20年と盛り上げていけたらと思います」。
最後に若者がK-POPアイドルグループに憧れる気持ちを松岡さんに聞いた。「生徒が口をそろえるのは世界を舞台に活躍したい、ということ。活動がほぼ日本国内に限定される日本のアイドルグループではなく、ダンスや歌が上手で外国語が話せたり、世界ツアーを行ったり、世界中にファンができたり、といったK-POPアイドルの方に憧れるようです。とても厳しくて困難な道です。中学校3年生になってK-POPアイドルになる夢を諦めて高校受験に気持ちを切り替える子もいます。それでも夢を見ながら努力をしてきたことはアイドルを目指すことを諦めたとしても、今後の人生に役に立ちますし、自信にもなると思いますし、その経験自体、何かの役に立つと思います」。
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【画像】T1419の日本人メンバー、キオのビジュアルとメンバーの直筆サイン