6・27RIZIN大阪にて皇治戦は実現するか 白鳥大珠の次なるターゲットはシバターに朝倉未来?
初戦を「勝てば勢いに乗れる」
実は公開抽選会が実施される1週間前、4月23日と翌24日には、白鳥と皇治の間でSNS上でのやりとりが行われている。そもそも今回のトーナメントは、4月23日に行われた会見上、RIZINに4人制のキックトーナメントを提案。皇治が「ピーピー言ってる選手かかってこい」と出場者を呼びかけたことから始まっている。ここに名乗りをあげたのが以前から皇治戦をアピールしていた白鳥だった。
白鳥は「ピーピー言ってるってオレくらいじゃなかった?笑。てかそんな言ったっけ。まあ復帰戦にはちょうど良さそうだしな」と参戦をアピール。
皇治はこの白鳥のアピールをリツイートし、「天ちゃんのカバン持ち君」と白鳥を那須川天心のカバン持ち扱いにしたかと思うと、白鳥のキャッチフレーズである“キックの王子様”にかけて、「ずっと1人でピーチクパーチク騒いでやかましいやっちゃなあ。おりこうさんにして白いお馬さんのって散歩しとったらええのに。まあ、はりきってRIZIN大阪大会、立技も盛り上げたろや」と白鳥のアピールを承諾した格好に。
――SNS上で皇治、白鳥両選手のやりとりがありましたけど、皇治選手はよく「知名度がないヤツが」という言い方をする時がありますね。
「それを言われると、『知名度』ばっかり言いやがってと思いましたよ。確かにフォロワー数もそれなりにいて、人気はあるんでしょうけど、結局は格闘技の中の世界の話じゃないですか。言うてもそこの中の知名度じゃないですか」
――世間的な知名度ではないと。
「俺の友だちに聞いても知らないですもん(苦笑)。例えば、那須川天心とか武尊選手とかまで行って、それを言われるならまだしょうがないですけど。実際、あの人たち(天心や武尊)はそんなこと(知名度がどうとか)言わないじゃないですか」
――皇治選手の印象でいうと、なかなか倒れないファイターなイメージがありますよね。
「だから今回は思い切り倒してやりたいですよ。その後、何も言えなくしてやりたいですね」
――そのためにはまず、1回戦をキッチリ勝たないとですね。
「本当ですね。まずは1回戦コケたら話にならないじゃないですか。だから今は、決勝でどうこうって考えたことはないですね」
――例えば、2002年~10年まで開催されていた「K-1MAX」では、魔裟斗選手は1日に3試合のトーナメントで世界の強豪と闘っていました。
「すごいなあと。今考えると。あの頃は特に何も考えなかったけど、やる立場になったらすごいですよね」
――白鳥選手は、プロになってからはまだ1日に2試合以上の試合経験がありません。そういう意味では、配分が分からないところはありますか?
「そこは考えないようにしていますね。勝てば勢いに乗れると思っています」
――さっきも少し触れましたけど、おそらく1回戦の2試合は「RIZIN.29」の前半で組まれて、決勝戦はメインで組まれる可能性が高いと思うんです。
「ええ」
――となると、可能性としては前半で終わることも考えられます。
「ヤバいっすね、俺と皇治が負けたら。メインはヤバいッスよね。結構ファンは冷めますね」
――当日は、皇治軍団といわれる、かなりの数のファンが来ているそうです。
「どうするんですか、メインの時には会場がガラガラだったら?」
――逆に、もし白鳥VS皇治戦が実現した場合、会場中に「皇治軍団」があふれかえっていることも考えられますね。
「そこは気にしてないですね」
――あ、気にしない?
「とくにアウェーだろうが、闘うのは2人なので。まったく気にしてませんね。そういうのは小さい頃から味わってきているし」
――小さい頃から?
「子どもの頃、『世界の果てまでイッテQ』っていう番組の企画で中国に行って、そこにいた中国人を相手に5千人の中国人に囲まれて試合したことがあるんですよ。だからそこは気にしてないですね」
――例えば、昨年の9月に那須川天心選手は皇治選手に勝っていますけど、そういう話を天心選手としたことはありますか?
「特に何も。今回は(皇治の)映像も見てないです。1回戦で闘う、高橋選手の試合映像は見たんですけどね」
――皇治選手の試合映像を観る必要はない?
「皇治選手は前に出てくるんじゃないかと思うし。対策はいらないかなって。だったら自分を高めてやったほうがいい」