小池都知事、テレワーク進まぬ日本の現状に言及 「外国では8時に帰らない父は離婚」

東京都の小池百合子知事が4日、都庁で行われた定例会見に出席。テレワークがなかなか進まない背景を「日本の働き方の象徴だと思う」と断じた。

記者会見に出席した小池百合子都知事【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に出席した小池百合子都知事【写真:ENCOUNT編集部】

週3日・社員の7割以上削減を3か月間実施した中小企業に最高80万円の奨励金支給

 東京都の小池百合子知事が4日、都庁で行われた定例会見に出席。テレワークがなかなか進まない背景を「日本の働き方の象徴だと思う」と断じた。

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 会見冒頭、小池氏は「言うまでもありません、今は緊急事態宣言の真っただ中。新規陽性者は減少傾向にあるが、都内の人流はゴールデンウイーク後に昼夜いずれも増加している。この傾向では早い段階でリバウンドする可能性が高い。リバウンドするときはあっという間。これを何としても止めなければいけない」と、現在の新型コロナウイルス感染状況を強く警戒。

 緊急事態宣言延長後で初めてとなる土日を前に、「土日の過ごし方で感染の拡大が変わる。あらためて平日夜8時以降と土日の外出自粛の徹底をお願いしたい。これは特措法という法律に基づくものです」と呼び掛けた。

 さらに、通勤や職場での感染リスクを下げるテレワークの実施について言及。「大企業では徹底しているところもあるが、実施が6割程度に留まってるのが中小企業。そもそも、諸外国では夜8時に帰ってこないお父さんは離婚と言われる。これってすごく日本的、日本の働き方の象徴だと思ってます。『8時だョ! 全員帰ろう』、これを経営戦略として徹底していただきたい」と話した。

 都では「テレワーク・マスター企業支援奨励金」として、週3日・社員の7割以上の削減を3か月間実施した中小企業に、最高で80万円の奨励金を支給するとしている。

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